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第94回センバツ高校野球

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「神様見ていた」智弁和歌山・黒川が逆転打

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【創成館-智弁和歌山】十回裏智弁和歌山2死一、二塁、黒川がサヨナラ左越え2点二塁打を放つ=阪神甲子園球場で2018年4月1日、猪飼健史撮影 拡大
【創成館-智弁和歌山】十回裏智弁和歌山2死一、二塁、黒川がサヨナラ左越え2点二塁打を放つ=阪神甲子園球場で2018年4月1日、猪飼健史撮影

 ○智弁和歌山(和歌山)11-10創成館(長崎)●

 「野球の神様、打たせてくれ」--。1点を追う延長十回2死一、二塁、智弁和歌山の6番・黒川は打つ自信があったが、祈らずにはいられなかった。

 3球で追い込まれたが、そこにチェンジアップが浮いてきた。日々の練習後の3時間の素振りで磨いた最短距離の軌道でスイングすると、打球は左翼手の頭上を越えて、走者2人が生還した。ようやく納得の打撃ができた黒川は「神様が見ていてくれた」とホッとした笑みを浮かべた。

 今大会では2試合で7打数無安打だったが、打撃の感触は悪くなかった。この日の朝の練習でも「バンバン飛ばしていた」(高嶋監督)。中谷コーチの「野球の神様を信じるしかない」という言葉だけを胸にしまった。生まれて初めて神頼みをした二回無死、反撃ののろしとなる今大会初安打の左越えソロ。「神様が(風で)運んでくれただけ」と手応えはなかったが、最後に自分の打撃ができた。

 チームは14安打11得点で、最大5点差をはね返す大逆転劇。圧倒的な攻撃力で春に準優勝、夏に全国制覇した2000年の「強打の智弁和歌山」をほうふつとさせた。センバツ4強はそれ以来。「次は神様に頼まずに打つ」という黒川をはじめ選手たちの目には、24年ぶりの優勝しか見えていない。【吉見裕都】

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