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第90回選抜高校野球

後輩活躍、リハビリの力に 大阪桐蔭、車椅子の元主将

「頂点を目指してほしい」と大阪桐蔭にエールを送る元主将、平岡成浩さん=大阪府八尾市で

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

     3日の準決勝に進んだ大阪桐蔭に、OBも熱い期待を寄せる。元主将、平岡成浩(しげひろ)さん(41)もその一人。2011年の交通事故で車椅子の生活となり、絶望的な気持ちになったが、後輩たちの翌年の春夏連覇に励まされリハビリに取り組んできた。「今年は持ち味の打撃力を発揮している。頂点をつかんで」とエールを送る。

     「主将がそんなところ走ったらあかん。先頭で引っ張らなければいけないんや」。1993年、高2で主将になったころ、当時コーチの西谷浩一監督から叱られた。長距離走は不得意だったが必死に先頭へ。一塁手としてチームをけん引したが、甲子園には出場できなかった。大学卒業後の03年、カンボジアに渡り、旅行会社の経営に参加した。11年2月、観光スポット視察から車で帰る途中、パンクで横転。脊髄(せきずい)を損傷して下半身不随となった。「なぜ生きているんだろうと考えることも多かった」

     この年の9月、元チームメートの結婚式で西谷監督と再会。「次のセンバツで必ず優勝旗を持って帰る。だからリハビリ頑張れ」と励まされた。言葉通り、大阪桐蔭は12年センバツで優勝。決勝は応援に駆けつけ、宿舎で西谷監督から「ほら、優勝旗や」と手渡された。2年ほどのリハビリに耐え、介助なしでもベッドから車椅子に移れるようになった。カンボジアに戻り内勤中心の仕事を続けた。

     昨年6月から「褥瘡(じょくそう)」(床ずれ)の治療のため一時帰国し、大阪府八尾市の病院に入院している。「もう一度あの感動を味わいたい」。チームが3日の準決勝に勝てば、外出許可を得て決勝の応援に行くつもりだ。【加藤佑輔】

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