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選抜高校野球

智弁和歌山・東妻 元エースの兄追い続け

【智弁和歌山-大阪桐蔭】 四回裏、ピンチにマウンドに集まる智弁和歌山の東妻純平捕手(右)=阪神甲子園球場で2018年4月4日、山崎一輝撮影

 智弁和歌山でフル出場した東妻(あづま)純平捕手(2年)は、エースだったOBの兄勇輔さん(22)を追って入学し、センバツ優勝を目指し練習を重ねた。「兄に追いつきたい」。入学後に捕手に転向した後も歯を食いしばった。「もう一度ここに戻って雪辱する」と固く誓った。

     目に焼き付いた試合がある。2014年のセンバツ1回戦の明徳義塾(高知)戦。マウンドに兄の姿があった。兄は延長十五回裏1死満塁で暴投し、サヨナラ負けを喫した。一球の恐ろしさを知った。

     自分も智弁和歌山へ。野手や投手だったが、高嶋仁監督(71)に強肩を買われ転向、元プロ捕手の中谷仁コーチ(38)の教えを受けた。「勝ったら投手の手柄。負けたら自分の全責任」。そう思って練習し、技術も身に着けたつもりだった。

     だが、強豪相手だと一筋縄ではいかない。昨秋の近畿大会決勝で大阪桐蔭の根尾昂(あきら)選手(3年)に本塁打を打たれ、0-1で負けた。“たった一球”を身をもって知り、「時間を削ってでも打者を研究しろ」という中谷コーチの言葉が身にしみた。

     兄は昨秋、日体大エースとして明治神宮大会で37年ぶりの優勝に貢献。遠い存在のような兄が帰省した正月、キャッチボールをした。「捕球や配球、打者のスイングを観察するように」。投手目線の兄の言葉は説得力があり、「センバツで1勝できなかった自分の代わりに頑張れ」という弟への思いがあった。

     兄は「僕とはもう横一線。自慢の弟です」とねぎらいの言葉を忘れない。兄と“バッテリー”を組んだ気で、また一歩一歩、女房役として精進する。【木原真希】

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