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高校野球・新世紀

第6部 制限される現場/2 「騒音」住民が苦情 練習や試合、近隣に配慮

野球部の活動予定を渡す王子総合のマネジャー=安田光高撮影

 慣れた手つきで集合ポストにA4用紙のプリントを入れていく。先月下旬、東京都北区にある王子総合の女子マネジャーたちが学校周辺のマンションや店舗など約300軒に配ったのは、野球部の活動予定表。朝練習や自校グラウンドでの練習試合の実施日などが記されており、一昨年5月から3カ月に1回配布している。

 練習中や試合中の選手の掛け声やバットの金属音に対し、近隣の一部住民から何度も苦情を受けるようになったのを機に、地域の理解を得ようと始めたものだ。市川幸一監督(57)は「その住民は夜に仕事をしているため、朝に音がすると寝られないということだった」と説明する。前身の王子工は部員が少なかったが、2011年に総合高校として開校後は野球部の活動が活発になり、そうした環境の変化も苦情の背景にあったという。

 苦情対策として土日曜日の練習試合では、相手校の了解を得て必要最低限の指示以外は声を出さない「無音試合」を実施。試合前のあいさつもなくした。だが、自然と声は出てしまうもので、市川監督は「終盤に逆転し、つい声が出てしまった瞬間に『うるさい』と怒鳴られたこともあった」と振り返る。意識的に声を出さないようにマスク着用で練習した時期もあったが、打球を追った外野手同士が声を出さなかったために交錯してけがをし…

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