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高校野球・新世紀

第6部 制限される現場/4(取材後記)練習は無駄を一切省いた1時間半

廃校になった小学校のグラウンドで谷正幸監督(中央)の話を聞く堀川の選手たち=京都市中京区で2018年5月16日、石川裕士撮影

 全く無駄のない練習だった。堀川(京都)の選手はトス打撃を一定時間行うと、短距離ダッシュ代わりの全力疾走をし、すぐにノックを受ける。谷正幸監督(60)はあまり指示せず、選手たちは黙々とメニューをこなしていた。

 一昨年の練習拠点変更が、練習内容も変えた。平日1時間半の練習時間は以前とほぼ同じだが、学校からの移動距離を片道30分から5分に短縮して勉強時間を確保したことで、選手たちはより集中して練習に取り組むようになり、無駄な時間を一切省いた。主将の藤川聖起二塁手(3年)は「勉強の時間を確保できるから、練習にも集中できる。練習時間は短いが、マイナスと思ったことはない」と説明する。

 同校は1999年に「探究科」を新設し、その1期生が卒業した2002年に国公立大学合格者を激増させて「堀川の奇跡」と呼ばれた。谷監督は目標を「野球を3年間頑張った生徒が現役で志望校に合格できる部」と掲げる。今の3年生は練習拠点を移した時の1期生。夏の京都大会で3年連続2回戦敗退の同校が、学業に加えて野球でも奇跡を起こすことを期待したい。【石川裕士】

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