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高校野球

部員1人の夏燃焼、助っ人加勢 青森・大湊川内

試合中、仲間に指示を出す山道昴昇主将(右)=青森県八戸市で2018年7月12日、北山夏帆撮影
140球を投げた大湊高川内の山道昴昇投手=青森県八戸市で2018年7月12日、北山夏帆撮影

 生徒数の減少で2020年度での廃校が決まっている青森県立大湊高川内校舎の野球部が12日、第100回全国高校野球選手権記念青森大会の1回戦に出場した。部員は投手の山道昴昇主将(3年)、ただ一人。他の運動部員や本校の大湊高などから助っ人を借り、最初で最後の夏に挑んだが、0-38の完敗。試合後、目に涙を浮かべながら「9人でやる野球はやっぱり楽しかった」と笑顔を見せた。

 山道主将は幼稚園の頃から野球を始め、中学まで続けた。母親の反対で高校では吹奏楽部に入ったが、中学時代の野球部の仲間が出場している試合を見て「もう一度野球がしたい」という気持ちがうずいた。1年の秋、3年が引退して部員がゼロになり、廃部寸前だった野球部に入部。「最後の夏は大会に出たい」と2年後に照準を合わせ、練習を始めた。

 「一人で何ができる」。同級生にからかわれたこともある。元高校球児の渡部伊織監督(24)には「そういう時だからこそ気持ちを強く持て」と鼓舞された。中学時代は外野手だったが、投手に転向。監督と1対1で投球フォームを撮影して修正し、変化球も身につけてチームの軸となり、新入生らの入部を待った。

 同校の全生徒は35人(男子20人、女子15人)。部員は集まらず、今夏の青森大会を前に周囲に声をかけ続け、本校から野球部員5人とパソコン操作を学ぶ商業部やバトミントン部など他の部活動から4人が出場に応じてくれた。山道主将は4番で出場。県立八戸北高を相手に140球を投げ、2本塁打を含む36安打を浴びて五回コールド負けしたが、「力を出し切りたい」と顔色一つ変えずマウンドに上がった。自チームの打線も毎回走者を出すなど最後まであきらめなかった。

 「練習してきたことをすべて試合にぶつけられ、悔いはない。助っ人の仲間には感謝しかない」。この日が18歳の誕生日だった山道主将はすがすがしい表情を見せた。スタンドの両親も、信念を貫いた息子に拍手を送り続けた。【北山夏帆】

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