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夏の高校野球

強力打線・奈良大付 「小技」が潤滑油に

【奈良大付-羽黒】一回表奈良大付無死二塁、植垣が内野安打となるセーフティーバントを決める=阪神甲子園球場で2018年8月10日、平川義之撮影
【奈良大付-羽黒】五回表奈良大付無死一塁、宮川が右中間に2点本塁打を放つ=阪神甲子園球場で2018年8月10日、津村豊和撮影

○奈良大付(奈良)4-1羽黒(山形)●(10日・阪神甲子園球場、1回戦)

     三塁線へ勢いのない打球が転がる。一回、悪送球を誘うセーフティーバント。先制点を呼び込んだプレーに奈良大付の攻撃力が凝縮されている。

     場面は無死二塁で2番・植垣。ベンチからのサインは「三塁に走者を進める」。右打ちの選択肢もあったが、セーフティーバントを選んだ。「事前の分析で相手の送球が不安定だった。試合前のシートノックでも確認し、いけると思った」

     羽黒は送りバントを警戒していたが、三塁手・鈴木には前に出たくても出られない事情があった。「打ってくるチーム。もし打ってきたら対応できない」と鈴木。直前に宮川が強烈な中堅右への二塁打を放っていたことも、鈴木の判断を迷わすには効果的だった。

     甲子園初出場を果たした2015年センバツは、優勝した敦賀気比に1安打零封負け。その後は智弁学園、天理の壁に出場を阻まれてきた。

     その2強を破るために打撃を強化。田中監督が「振れる選手が多い」という今年は、地方大会で出場校トップの打率4割5分8厘を残した。その中で2番を任せられる植垣は「打てる打者が多いので、自分は進塁打やバントができないとレギュラーにはなれない」。強力打線の力をより発揮させるには、小技の利く打者が潤滑油になる。【安田光高】

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