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夏の高校野球

優勝届けられず悔し涙 金足農・吉田

【金足農-大阪桐蔭】大阪桐蔭に敗れ、顔を覆う金足農の吉田=阪神甲子園球場で2018年8月21日、津村豊和撮影

 〇大阪桐蔭(北大阪)13-2金足農(秋田)●(21日・阪神甲子園球場、決勝)

 応援歌に乗った甲子園全体の手拍子もむなしく、金足農の九回の攻撃は3者凡退。5回12失点で降板したエース右腕・吉田輝星(3年)は「応援してくれた人に優勝を届けられなかった」と悔し涙を流した。

 雪国・東北は全国10地区で春夏を通じて唯一優勝がないが、今世紀に入って決勝進出が8回あり、2000年までの4回から倍増した。レベルアップの一因は「野球留学」。激戦区の関西出身者が甲子園に出るために東北の強豪私立校に集まり、強化された。一方、東北出身者主体のチームは打倒・強豪私立校を目指し、力をつけた。公立校が大半の秋田県は10年まで夏の甲子園で13年連続初戦敗退し、11年に強化プロジェクトを開始。県が強化事業費をつけて全国制覇した指導者らをアドバイザーに招き、夏の甲子園では独自に理学療法士を帯同させて選手の体のケアを担った。

 県立校の金足農もベンチ入り18人全員が秋田出身、出場者は大会を通じて9人だけ。だが、準々決勝で2ランスクイズで逆転サヨナラ勝ちするなど、昔ながらのバント戦法を徹底的に磨き、全盛のパワー野球に対抗した。その姿は、同じ東北勢や全国の公立校勢に大きな勇気を与えたはずだ。

 「秋田、東北のチームと一緒に、この経験を糧に優勝を目指したい」と中泉一豊監督(45)。優勝旗の「白河越え」への希望がまた、膨らんだ。【新井隆一】

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