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秋季北海道高校野球大会

札幌大谷、全道制覇 終盤に勝負強さ発揮 /北海道

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 来春の第91回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校選考の参考資料となる第71回秋季道高校野球大会(道高野連、毎日新聞社主催)は8日、札幌市の札幌円山球場で決勝があり、札幌大谷が9-6で札幌第一を降し、初優勝した。試合は一進一退の攻防が続いたが、終盤、札幌大谷打線が好機を逃さない勝負強さを発揮し、全道179チームの頂点に立った。札幌大谷は11月9日に開幕する明治神宮野球大会に出場し、全国各地区の優勝校と対戦する。センバツは来年3月23日に開幕。北海道からは出場枠1校のほか21世紀枠などで出場の可能性もある。出場校を決める選考委員会は来年1月25日にある。【土谷純一、澤俊太郎】

     ▽決勝

    札幌第1 121010001=6

    札幌大谷 00400005×=9

     札幌大谷は試合の流れを逃さず、打線が秋の頂点を決める集中力を発揮した。

     試合は八回、札幌大谷の先頭、飯田が四球で出塁すると、すかさず犠打で1死二塁とし、石鳥の左翼線二塁打で同点。続く西原は敬遠で一塁に歩き、1死一、二塁から佐藤の右中間適時二塁打で勝ち越し。次打者の太田は左越え2ランを放ち、試合を決定づけた。

     札幌第一は投手陣が相手打線の勢いを止められなかった。打線は一回に大坪の左越え適時二塁打で先制。二回は大平の中前2点適時打、三回は敵失を絡めて加点し、主導権を握ったが、三回途中から登板した太田を攻略できなかった。

    深いチームメートの絆

     九回表、最後の打者を三振で抑えると、太田(2年)の目からは涙があふれた。

     4点差のついた三回。先発した西原(2年)から「お前しかいない。後はまかせたぞ」と声をかけられた。中学時代は西原がエースで自分は3番手。それでも「ライバルではなく仲間だ」と胸を張る。逆転を信じてマウンドに上がった。

     八回、中軸が3点をもぎとって勝ち越し、1死二塁で太田の打席に。思い切り振ったバットは真ん中高めの直球を捉え、自身初の本塁打で試合を決定付けた。

     しかし九回、太田は「呼吸がどんどん速くなった」と、死球や安打で1点を返され冷静さを失ってしまう。

     ピンチを救ったのは捕手の主将、飯田(2年)だった。1打席ごとにマウンドに向かい「点を取られても逆転できるから安心しろ」「次の球種はこれでいこう」と声をかけ、励まし続けた。

     そしてつかんだ悲願の初優勝。創部から10年目となる節目にあたり、同校生徒や関係者で埋まったスタンドと共に喜びにわいた。

     太田、西原、飯田ら、ベンチ入りする2年生のうち10人は中学からのチームメート。主将の飯田は「仲間の絆は深い」といい、「このチームでもっと上を目指す」と強く誓った。【土谷純一】

    4番エースの自覚

     ○…札幌大谷の4番・西原(2年)はマウンドを降りた直後の三回、4点差ながら無死二、三塁の好機で打席へ。先発として試合を作れなかった後悔がよぎったが「大丈夫、すぐ取り返せる」とベンチの前向きな声で肩の力が抜けた。交代したばかりの2番手投手に「とにかく初球を狙った」と真ん中直球を振り抜き2点返すと、チームは勢いに乗り、同点に追いついた。西原は「4番はもちろん、エースとしても自覚を持って試合を作らなければ」と気を引き締めた。

    3安打の猛打賞

     ○…札幌第一の3番・大坪(2年)が3安打の猛打賞と奮起した。一回に左越えの適時二塁打で先制点を挙げると、4点を追う九回は先頭で打席へ。外角の直球を捉え、左前安打でリズムを作ると、チームは1点を返し2死満塁と好機を広げた。脇を締め、グリップを低く出すフォームに修正したことで全道大会4試合で打率6割2分5厘と好調を維持。しかしチームは惜敗し「全員が絶対に自分では終わらないという気持ちでリベンジしたい」と唇をかみしめた。


     ■フレッシュ

    チーム鼓舞もあと一本 札幌第一・大平裕人主将(2年)

     「何とか回してくれ、自分も絶対につなぐ」。3点を追う九回表、2死満塁の好機をネクストサークルで見つめたが、前の打者が三振に倒れると、力なくバットを置いた。

     全道大会3試合はすべて9番。だが「自分のすべきことは後ろにつなぐこと。番号は関係ない」と割り切り、打率4割と貢献した。1番に抜てきされたこの日は、1打席目に左前安打で出塁し、先制のホームを踏むと、2打席目は2死満塁で直球をセンターに返し、2点適時打でチームを勢いづかせた。

     しかし、相手の2番手投手の制球力と速いテンポに苦戦を強いられ、その後は無安打。特に1点をリードして迎えた六回表、先頭打者で入った打席では初球に手を出し、3者凡退。リードオフマンとしての役割を発揮しきれなかった。点差が開いても「まだ終わっていない。絶対に逆転できる」と必死にチームを鼓舞したが、あと一本が出なかった。

     「最後の最後でつなぎ切れない弱さが、自分にもチームにもあった。必ず克服し、夏こそは頂点を」と悔しさをかみしめながら誓った。【澤俊太郎】


    札幌大谷の戦績◇

    <札幌地区Aブロック>

    1回戦 10-0 石狩南

    2回戦  8-1 札幌南

    3回戦  7-1 道科学大高

    決定戦 21-2 札幌白石

     <全道大会>

    2回戦 5-2 滝川西

    3回戦 5-1 白樺学園

    準決勝 7-6 駒大苫小牧

    決勝  9-6 札幌第一

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