[PR]
第71回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高野連主催、毎日新聞社など後援)は21日、甲府市の山日YBS球場で1回戦3試合があった。桐蔭学園(神奈川2位)は逆転サヨナラ満塁弾で、常総学院(茨城1位)を7-5で降した。習志野(千葉2位)が延長十四回タイブレークの末に桐生第一(群馬2位)を3-1で破った。佐野日大(栃木1位)は東農大三(埼玉2位)に5-2で逆転勝ち。
22日は同球場で1回戦2試合と準々決勝1試合が行われる予定。【金子昇太、川崎健】
▽1回戦
<山日YBS球場>
常総学院
000000500=5
010001005=7
桐蔭学園(神奈川)
(常)岡田、菊地竜、中妻、和田-菊地壮
(桐)伊礼、山崎-清水
▽本塁打 大高(常)森(桐)
▽三塁打 斉藤(常)
▽二塁打 菊地壮(常)川久保(桐)
桐蔭学園は二回に押し出し四球で先制。七回に逆転を許したが、九回2死満塁から森の右越え本塁打でサヨナラ勝ちした。常総学院は七回1死一、三塁から大高が左越え3点本塁打を放つなど終盤にリードしたが、投手陣が踏ん張れなかった。
相手の先発左腕・伊礼の球威に苦しんだが、七回の第3打席で意地を見せた。これまでの配球から「初球は直球」と確信していた。バットを思い切り振り抜くと、左翼席へ打球が吸い込まれる逆転3ランになった。七回だけで一挙5点を奪取。一時、試合の主導権を握ったかに思えた。
県大会でのチーム打率は5割を超えた。強力打線で3年ぶりの秋季関東大会に臨んだ。だが、好投手の前に自慢の打線は湿り、六回まで散発4安打に封じ込められた。「試合前の想像より球の速さを感じた」と、自身も第2打席まで無安打と苦しめられた。
自らの一打で勝利を確信したのもつかの間、九回2死から満塁本塁打を浴びサヨナラ負けした。悔しい結末を迎えたが、ベンチ裏で一粒の涙も見せなかった。「県大会より緊張感が増し、打席で力んでしまった。これ以上の舞台でも普段通りのバッティングができるよう練習を積み重ねたい」と前を向いた。【川崎健】
0180・99・1506
毎日新聞は、試合結果のテレホンガイドを開設しています。