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第91回選抜高校野球

星稜、歓喜の春切符(その1) 2年連続13回目 /石川

センバツ出場が決まり、跳びはねて喜ぶ星稜ナイン=金沢市小坂町南で2019年1月25日、日向梓撮影

 <センバツ2019>

     兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3月23日に開幕する第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会が25日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールであり、星稜(鍋谷正二校長)の2年連続13回目の出場が決まった。昨秋の北信越大会を制し、明治神宮大会で準優勝した実績が高く評価された。組み合わせ抽選会は3月15日。【岩壁峻、日向梓】

     星稜の校長室に出場決定の連絡が入ったのは午後3時25分ごろ。「ありがたくお受けします」。鍋谷校長はそう応じ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。鍋谷校長はそのまま野球部の室内練習場に向かい、選手たちに「校歌にある『黎明(れいめい)』のごとく、輝かしい一歩を進んでほしい」と語りかけた。黎明とは夜明け、転じて物事の始まりを意味する。出場決定がセンバツ優勝への通過点だということは、学校全体の共通認識でもある。

     選手たちは決然とした表情で聞き入った。「甲子園でプレーできるのはありがたいし、身が引き締まる」と、主将の山瀬慎之助捕手(2年)。

     あと一歩で優勝を逃した昨年11月の明治神宮大会以降、山瀬主将にとって「日本一」への思いはなおさら強いものになった。新チーム発足後は、18歳以下アジア選手権代表に出場した奥川恭伸投手(同)を介して、昨年の甲子園春夏連覇を果たした大阪桐蔭の中川卓也前主将(3年)に頂点への極意を尋ねた。答えは「日本一の練習をすること」。キャッチボール一つとっても神経を配る意識の高さが必要だと知った。山瀬主将は「甲子園で優勝を狙えるチャンスがあるから、日本一の練習をする」。シンプルかつ重要な目標を胸に、決戦の舞台に乗り込む。

    センバツ出場決定を知らせる号外に、笑顔で見入る星稜の選手たち=金沢市小坂町南で2019年1月25日、日向梓撮影

     福本陽生選手(2年)にとっての今大会は、1年の成長を見せる場だ。昨春のセンバツはメンバー入りを果たしたものの、夏の甲子園は選外に。今秋に再び一塁の定位置をつかむと、秋の公式戦では打率3割5分9厘、12打点と存在感を見せた。復調を果たしても「打球の強さがまだ足りず、質の良い安打が打てていない」。鋭い打球を放つための体作りにも余念がない。

     学校には数十人の報道陣が詰めかけた。これまでの甲子園とは明らかに違う周囲の注目度にも、林和成監督は「ワクワクした気持ちが高まっている。期待をエネルギーに変えたい」。今はただ、冬を乗り越えた選手たちの姿を見せたい。その一心だ。

    隙なければ強い 山下名誉監督

     星稜を春夏計25回甲子園に導いた山下智茂名誉監督(73)は、現チームに高い期待を寄せる。中学時代に日本代表経験がある選手もおり、「心に余裕がある。隙(すき)がなければ強い」。今年は奥川投手に注目が集まるが、「投手陣を束ねる山瀬捕手中心に組み立てているチームだと思う」と、主将の役割は大きいと見る。暖冬の今年、グラウンドでの練習も期待できるが、山下さんは「室内でのウエートトレーニングなど、冬場特有の鍛錬も重視すべき」と説いた。

     また、同校野球部保護者会の桜井正則会長は「昨年末は初の沖縄合宿で新しい経験を積み、新チームでもセンバツ出場がかなった。力を付けてくれた野球部スタッフに感謝して戦ってほしい。私たちもワクワクしながら応援します」とナインにエールを送った。


     ■学校紹介

    OBに松井秀喜さん

     1962年創立の私立校。野球部も同年の創部。建学の精神に「誠実にして社会に役立つ人間の育成」を掲げる。難関国公立・私立大進学を目指すAコース、部活動に取り組みながら進学を目指すPコースなどがある。

     甲子園には夏も19回出場。最高成績は春が8強、夏は1995年の準優勝。その他の部活動も盛んで、サッカー部は2015年に全国高校選手権を制覇。陸上部も有力選手を擁する。

     卒業生に元プロ野球選手の松井秀喜さん(巨人、ヤンキースなど)、サッカーの本田圭佑選手(メルボルン・ビクトリー)らがいる。

     金沢市小坂町南206(076・252・2237)。http://www.seiryo-hs.jp/s/

    毎日新聞のアカウント

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