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第91回選抜高校野球

春の夢舞台へ招待状 古豪・新顔、32校に笑顔(その1)

センバツ出場が決まりガッツポーズで喜ぶ札幌大谷の選手たち=和田大典撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

    初は8校、連続4校

     ひと足早い春の吉報が32校に届いた。25日に大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれた第91回選抜高校野球大会の選考委員会でセンバツ出場校が決まった。23年ぶりの米子東、22年ぶりの春日部共栄など7校が10年以上の空白を埋めた。出場回数では龍谷大平安が41回目で春夏通算75回目といずれも歴代最多回数を更新。東邦も30回目で、中京大中京に並び歴代2位となった。

    6道府県で複数出場

     初出場は8校あり、32校が出場した前々回大会の4校から倍増した。創部10年目の札幌大谷と同7年目の啓新というフレッシュなチームが春夏通じて初めて甲子園の土を踏むほか、筑陽学園や大分、日章学園がセンバツ初出場を果たした。

     復活出場は20校で、関東・東京の6校はいずれも復活組だ。甲子園優勝経験校は第86回大会(2014年)を制した龍谷大平安や史上最多5回目の頂点を目指す東邦など8校で、そのうち第1回大会優勝の高松商など6校が春の頂点に立っている。

     連続出場は初出場だった前回大会から2年連続となる松山聖陵など4校。春夏連続出場は智弁和歌山の4季連続が最長で、星稜も3季連続。公立校は9校で、記念大会で36校が出場した前回大会と同じだった。

     同一都道府県の複数出場は北海道、大分など6道府県で、前回大会よりも一つ増えた。【安田光高】

    創部10年目の快挙 札幌大谷

     ○…昨秋の明治神宮大会を制し、春夏を通じて初の甲子園出場が決まった札幌大谷。創部10年目にしてつかんだ快挙だ。昨秋の北海道大会は右腕・太田を中心に勝ち上がり、神宮大会はエース・西原が復調し、試合を重ねるたびに力をつけて頂点に立った。夢舞台を前に、主将の飯田は「あくまで挑戦者として戦う。一戦一戦を大事にして、新たな歴史を作っていきたい」と力強く話した。

    こちらは7年目 啓新

     ○…創部7年目で春夏通じて甲子園初出場となる啓新。投打とも抜きんでた選手がおらず、就任から1年足らずの植松監督が掲げるのは「チーム力で戦う」。新チーム発足後は紅白戦を重ね、戦術を選手自らが考えることで団結力を高めた。準優勝した昨秋の北信越大会では接戦を勝ち抜き、決勝でも星稜を相手に延長再試合を演じた。主将の穴水は「甲子園でまず1勝できるよう練習に励みたい」と意気込んだ。

    4番初白星誓う 札幌第一

     〇…札幌第一は3度目の出場でセンバツ初勝利を目指す。4番で捕手の村田は「ここからが本当のスタートだ」と気を引き締めた。1年秋に菊池監督に体格の良さを見込まれ一塁手から捕手に転向した。細かい分析が持ち味のリードで投手陣を引っ張り、打っては昨秋の公式戦8試合でともにチームトップの4本塁打、14打点をマークした。村田は「攻守の要として必ずチームに勝利を」と誓った。

    注目左腕、吉報に笑顔 横浜

    Vの字に並んで健闘を誓う横浜の選手たち=竹内紀臣撮影

     ○…5年ぶり16回目の出場となる横浜の平田監督は、昨秋の関東大会2回戦で春日部共栄にコールド負けしていただけに「非常に厳しいと思っていたので、喜びより厳粛に受け止めている」と語った。最速153キロの直球とスライダーが武器のエース・及川(およかわ)は、選考理由に名前が挙がった注目の左腕だ。吉報に「素直にうれしい」と笑顔を見せ、「プレッシャーはあるが選ばれたからには優勝、てっぺんを目指す」と目標を掲げた。

    無事、22年ぶり 春日部共栄

    センバツ出場が決まり喜ぶ春日部共栄の選手たち=宮間俊樹撮影

     ○…本多監督による部員への暴力行為が今月発覚した春日部共栄だったが、無事に22年ぶりのセンバツ出場が決まり関係者らは喜びを分かち合った。

     植竹野球部長は「選手が一番ほっとしていると思う。今まで以上に選手をサポートしたい」と話す。主将の石崎は「(選ばれるか)不安はあったが、良い結果を残すことが自分たちにできることだ」という。学校側は近く本多監督への処分を決定し、大会は新監督で臨む予定だ。

    持ち前、強打生かす 盛岡大付

     ○…盛岡大付は2年ぶりのセンバツ切符。昨夏は岩手大会決勝で昨春のセンバツ8強の花巻東に逆転負けを喫し、甲子園出場を逃した。先輩たちの悔しさを胸に、花巻東と再戦した昨秋の県大会決勝は延長十三回の末に降して雪辱。その勢いで臨んだ東北大会は持ち前の強打で準優勝した。甲子園の最高成績は春夏共に2017年の8強。主将の及川は「甲子園では全力プレーで挑みたい」と言葉に力を込めた。

    2人の主将意気込み 習志野

     ○…夏を2度制した習志野が10年ぶり4度目のセンバツに挑む。小林監督が「粘り強さ、我慢強さといったデータから実証できない不思議な力のあるチーム」と話すように、昨秋の関東大会1回戦の桐生第一(群馬)戦は、十四回までもつれこむ延長戦を制して4強入り。チームは2人主将制を採用する。主将の竹縄は「偉大な先輩たちに最高のプレーを見せたい」。もう一人の主将の根本は「憧れの舞台のためしっかり準備したい」と意気込みを示した。

    夏の経験生かす 山梨学院

     ○…5年ぶり出場の山梨学院は、昨夏の甲子園出場メンバー5人がチームに残る。その一人、主将の相沢は「周りの支えがあり、センバツをつかめた」。上位打線は強力で、守備も堅い。関東大会は山梨2位での出場ながら4強入りした。過去2回のセンバツは初出場した1994年の2回戦が最高成績。10年前のセンバツで清峰(長崎)を優勝に導いた吉田監督は「自分たちの殻を破ることに全力で取り組みたい」と話した。

    東北王者、初V狙う 八戸学院光星

    帽子を投げ上げてセンバツ出場決定を喜ぶ八戸学院光星の選手たち=渡部直樹撮影

     ○…八戸学院光星は3年ぶり10回目のセンバツに東北王者として臨む。昨秋は年間を通して取り組んだ体幹トレーニングの効果が表れ、下位からでも長打が出る「猛打の光星」を実現。エースの後藤は登板した秋の公式戦8試合で防御率1・70と安定感がある。昨夏の甲子園を経験した選手もそろう。悲願の東北勢初優勝に向け、仲井監督は「勝つという強い気持ちで取り組む」と意気込んだ。

    歴代最多41回目 龍谷大平安

     ○…昨秋の近畿大会を制した龍谷大平安の選手たちは落ち着いた表情で出場決定の知らせを聞いた。原田監督は「全員が束になって戦う、これまでにない平安の姿を見せたい」と5年ぶりの優勝に向けて決意も新た。近畿大会決勝で逆転サヨナラ打を放った捕手の多田は「伝統に恥じない試合をしたい。野沢、豊田の両左腕をしっかりリードしたい」と大舞台を見据えていた。

    落選、夏に照準 大阪桐蔭

     ○…大阪桐蔭に吉報は届かず、今田悟校長がグラウンドに集まった選手たちに選考結果を伝えた。昨秋は府大会の決勝で敗れて公式戦の連勝が36でストップし、近畿大会では8強と満足できる結果ではなかった。西谷監督は「致し方ない」と繰り返し、「秋に二つ負け、今日選ばれなかった悔しさを正面から受け止めたい。夏一本に絞る気持ちが固まった」。主将の中堅手・中野は「ここ一番の弱さが秋に出た。チーム全員が夏に向けてやる覚悟だと思う」と誓った。

    大胆選考、幅広く コールド負け上回る期待

     大胆な選考だった。関東・東京の6校目は、東京大会決勝で3-4で惜敗した東海大菅生ではなく、関東大会2回戦で春日部共栄に2-9で七回コールド負けした横浜を選出。九州の4校目も九州大会準決勝で明豊にコールド負け寸前で、4-10で大敗した日章学園が入った。

     過去にはコールド負けは大きなマイナス材料となり、上位進出校が選出されないケースがあった。今回は選考委員がスコアよりも、自らの「目」を重視した。関東・東京の磯部史雄委員長は横浜のエース・及川を「152キロを投げ、三振の取れる投手。コールド負けの印象を上回る期待感が持てる」と強調。九州の松元泰委員長も日章学園について「総合的な部分で評価した」と説明した。

     センバツ3連覇、春夏春の3季連続優勝という史上初の快挙二つが懸かっていた大阪桐蔭は補欠に回った。近畿の前田正治委員長は「個々の能力は高いが、なかなかチームとしてできあがっていなかった」と評した。目立った選手はいないが、各打者がカーブを狙い打ちして龍谷大平安の先発投手を攻略した市和歌山のチーム力に光を当てた形だ。

     選考基準には「試合成績ならびに実力などを勘案するが、勝敗のみにこだわらずその試合内容などを参考とする」との一文がある。1925(大正14)年の第2回大会から導入されている選考委員会制度。予選を持たないセンバツの特徴が出た、幅広い選考だった。【安田光高】

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