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2019センバツ明石商/2 勝つため一球に執着 実戦経験積み大きな自信 /兵庫

兵庫県大会前の練習試合で明石商の「二枚看板」の一角に成長した宮口大輝投手。近畿大会準々決勝の報徳学園戦では4安打完封勝利を飾った=神戸市須磨区のほっともっとフィールド神戸で2018年10月28日、黒詰拓也撮影

 <第91回選抜高校野球大会>

     「県大会まで時間がない。うまく戦えるだろうか」。夏の甲子園の初戦で負けた昨年8月11日の夜、狭間善徳監督(54)の胸中は、悔しさと新チームへの不安が交錯していた。

     9月の秋季県大会開幕まで約1カ月。甲子園に出た分、新チームの始動は他校より遅い。甲子園のベンチ入りメンバーが8人残ったとはいえ、実戦経験が少ないことが気掛かりだった。

        ◇

     「なるべく早い時期に試合をしていただけませんか」

     電話の相手は明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督(63)。狭間監督が明石商に着任するまで13年間師事し「自分の野球の原点」と敬う高校球界の重鎮だ。「愛弟子」の頼みに馬淵監督は快く応じ、昨年8月17日に岡山県真庭市で練習試合をすることが決まった。

     試合は1-2で逆転負け。馬淵監督から「お前のチームの方が強いよ」と言われたが、狭間監督には課題がはっきり見えた。「明徳は投打とも球をしっかり見極め、勝つための辛抱強い野球をやっていた」。明石商に最も足りないのは、一球にこだわる姿勢だ。選手に植え付けるには、試合で経験を積むしかなかった。

        ◇

     26勝3敗2引き分け--。新チーム発足から県大会までの約1カ月で重ねた練習試合数は31。しかも相手は福知山成美(京都)、関西(岡山)、済美(愛媛)など県外の強豪校が並ぶ。さすがに全勝とはいかなかったが、8割9分7厘の勝率にナインは大きな自信を付けた。

     最大の収穫は、夏の甲子園で登板した中森俊介投手(1年)に加え、宮口大輝投手(2年)も成長して「二枚看板」がそろったことだ。打線も長打力と確実性を兼ね備える重宮涼主将(2年)と安藤碧外野手(2年)が中軸に座ってつながりが生まれ、得点力を増した。

     重宮主将は31試合を振り返って「1試合ごとにチームが成長した」と語る。ナインは実戦経験を重ね「勝ち癖」を付けて県大会に臨んだ。=つづく

    〔神戸版〕

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