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頂点へ

東邦 平成最後の春に/上 「近年最弱」の新チーム 試合重ね選手成長 つなぐ野球と堅実さ重視 /愛知

センバツに向け練習に励む東邦の選手たち=愛知県東郷町のグラウンドで、高井瞳撮影

 <第91回選抜高校野球>

     圧倒的な強さで昨年秋の東海大会を制し、2年連続30回目となるセンバツ出場を決めた東邦ナイン。同校は1989年の平成最初のセンバツで優勝を飾り、平成最後となる今大会でも頂点を目指す。春切符をつかむまでの道のりと、センバツにかける選手たちを追った。【高井瞳】

     昨年の県大会では5試合で計51安打47得点を挙げ、4試合をコールド勝ちする他を寄せ付けない強さで勝ち上がった。東海大会でも勢いは止まらず、逆転サヨナラ勝ちをした準決勝の中京学院大中京(岐阜)戦を除き、安定した試合展開で3年ぶり11回目の優勝を果たした。

     新チーム結成当初は「近年で最弱」という評価だった。一つ上の代は「1~9番まで全員が本塁打を狙える」と森田泰弘監督が胸を張る打撃のチーム。だが、新チームには1年生のころから中心メンバーとして活躍していた主将の石川昂弥(たかや)選手(2年)と熊田任洋(とうよう)選手(同)を除き、長打力のある選手がおらず、指導陣は「試合で点が取れるのか」と頭を抱えた。

     副主将の河合佑真選手(同)は「先輩と比べられ、弱いと言われ続けて悔しかった。絶対見返してやるという気持ちで練習に力が入った」と振り返る。「自分たちは強くない」という意識が、選手たちの練習に変化をもたらした。長打を狙うのが難しい分、堅実に点を狙えるよう走塁のタイミングや、つなぐバッティングなどを重視。捕手の成沢巧馬選手(同)は「打つことだけではなく、野球を一から勉強した」と話す。

     そして迎えた昨年秋の県大会。選手たちは指導陣の不安を吹き払うようなプレーで快進撃を続けた。つなぐ野球に徹し、地道に取り組んできた練習の成果が表れたのは東海大会の準決勝。5点を追う九回裏に4連打などで同点に追いついた。延長十回には1死一、三塁で、成沢選手の適時打の間に的確な判断で一塁走者の石川選手が一気に本塁に生還、サヨナラ勝ちを収めた。決勝戦も快勝し、前年のチームも達成できなかった東海大会での優勝を果たした。

     弱さと向き合い、ひたむきなプレーで春切符をつかみ取った選手たち。森田監督は「試合を重ねるごとに成長している」と確かな手応えを感じている。

    毎日新聞のアカウント

    4月3日の試合

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