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頂点に挑む

19’センバツ龍谷大平安 軌跡/上 楽勝ムード覆す敗戦 /京都

【龍谷大平安-京都国際】二回裏、京都国際に反撃され走者が生還するのを見る龍谷大平安の多田捕手=京都市右京区のわかさスタジアム京都で2018年10月7日、矢倉健次撮影

 <第91回選抜高校野球>

     順調に見えたセンバツに向けての航海が突然嵐に襲われた。

     昨年10月7日、秋季府大会準決勝。勝てば近畿大会進出が決まる試合で龍谷大平安は一回表、京都国際の二つの失策や暴投などミスにもつけこんでいきなり5点を先制した。

     春夏通算勝利を101まで伸ばした昨夏の甲子園で3試合を戦ったため新チームのスタートは8月20日と遅かった。だが、レギュラーとして出場した新主将の水谷祥平(2年)、北村涼(2年)を攻守の要とし、経験があった。2次戦から出場した府大会は、昨夏の京都大会決勝で戦い経験者が多く残る立命館宇治、昨春センバツ出場の乙訓といった難敵に逆転勝ちして自信を深めていた。「今日はコールドで楽勝」というムードがわかさスタジアム京都を包み始めた。

     ところが先発した背番号「1」の野沢秀伍(2年)がおかしかった。一回裏、先頭打者にカウントを悪くしてストライクを取りにいったボールを二塁打され、すぐに1点を返される。二回には、先頭打者を追い込みながら死球で出し、勝負を焦っていずれも早いカウントから3連続短長打を浴びて3点を失う。捕手・多田龍平(2年)の好けん制でようやく1死となったが、直後にまた安打され、あえなく降板。救援した豊田祐輔(2年)も悪い流れを変えられず、この回さらに2点を失って逆転され、1点を追う展開となってしまった。

     「タイムを取らずに試合を流してしまった」と多田。早く追いつこうと打線も焦って3者凡退を繰り返し、八回にようやく同点としたがその裏、豊田の暴投で決勝点を奪われ、新チームにとって思わぬ形での公式戦初黒星となった。

     原田英彦監督は「けん制球もなく、バッテリーが勉強不足。大量点をもらったらしっかり抑えようという責任感に欠けていた」と厳しく分析した。だがその上で「近畿大会へ行けるとしても3位だなあ」とも。2年に1回、3校が進出できることを意識し、チームの伸びしろに期待して、準決勝でも指示を控えめにして選手に考えさせようとしていたのだ。敗戦という手痛い代償を払ったが、まだチャンスは残されていた。(敬称略)

         ◇

     決して平坦(へいたん)ではなかった龍谷大平安のセンバツへの道のりを振り返り、歴代最多を更新する41回目の出場を果たした現チームの強さの源を探ります。


     ▽秋季府大会準決勝

    龍谷大平安

      500000010=6

      15000001×=7

    京都国際

    〔京都版〕

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