メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

挑む!

2019センバツ明石商/4 チームの成長実感 「負け試合」をひっくり返す /兵庫

近畿大会1回戦の京都国際戦。八回2死一、二塁から左前打を放ち、相手守備が乱れる間に生還した明石商の水上桂捕手(右)=神戸市のほっともっとフィールド神戸で2018年10月21日、黒詰拓也撮影

 <第91回選抜高校野球大会>

     明石商は苦戦していた。神戸市のほっともっとフィールド神戸で昨年10月21日にあった近畿大会1回戦。七回終了時点で京都国際に2-4とリードを許していた。

     エースナンバー「1」を背負った中森俊介投手(1年)が満を持して先発したが、序盤に崩れて三回で降板。打線はつながらず、併殺などで得点機を逃し続けた。慣れない内野の天然芝に守備も戸惑った。浦井佑介部長は「やることが全て裏目に出た。負けも覚悟した」と振り返る。

     だが、ナインは冷静だった。ベンチでは「まだまだ」「これからだ」と声が飛び交い、全員が前を向いていた。「自分たちの野球をすれば勝てる」。練習試合で勝ち、危なげなく県大会を制したことで、チームに自信がみなぎっていた。

     八回、先頭の河野光輝内野手(2年)の二塁打が反撃の口火を切った。1死後、岡田光内野手(2年)の内野安打で一、三塁とすると、宮口大輝投手(2年)のスクイズ野選でまず1点。2死後、水上桂捕手(2年)の左前打を外野手が後逸し、水上捕手を含む3人が還って6-4と一挙に逆転した。

     その後は二番手の宮口投手が八、九回を無失点に抑えて逃げ切り。焦ることなく「負け試合」をひっくり返したナインの姿に、狭間善徳監督は「チームの成長を実感した」と語る。

         ◇

     兵庫勢対決となった準々決勝の報徳学園戦は4-0。準決勝の智弁和歌山戦は12-0で五回コールド勝ち。初戦で勢いに乗った明石商は連続零封勝ちで決勝へと進んだ。

     11月4日の龍谷大平安(京都)との決勝は延長十二回に1-2で逆転サヨナラ負け。「近畿王者」の座こそ惜しくも逃したが、宮口投手が報徳学園戦での完封勝利に続いて好投するなど、収穫も大きい試合だった。

         ◇

     8勝1敗で勝率8割8分9厘、打率3割4厘、防御率1・47、失策6--。秋の県大会と近畿大会を通じたチーム成績だ。投攻守のバランスが高いレベルで取れている。

     「来年は日本一を目指す」。近畿大会の決勝後に力強く語った狭間監督。鋭い視線はセンバツをとらえていた。=つづく

    〔神戸版〕

    毎日新聞のアカウント

    4月3日の試合

    話題の記事

    関連サイト