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新生の一歩

智弁和歌山/下 5連敗中の大阪桐蔭に勝利 新戦力の成長が収穫 /和歌山

秋季近畿大会準々決勝の大阪桐蔭戦で好投する智辯和歌山先発の池田泰騎投手=神戸市のほっともっとフィールド神戸で2018年10月28日、砂押健太撮影

 <第91回選抜高校野球大会 センバツ>

     県2次予選で優勝して昨年10月からの秋季近畿大会に出場した智弁和歌山は1回戦で大阪偕星学園を12-5のコールドで降し、順調なスタートを切った。続く準々決勝は、この年夏に史上初となる2度目の春夏連覇を遂げた大阪桐蔭。智弁和歌山は前年春以降、公式戦で5連敗していたが、センバツ出場に向け、何としても突破したい相手だった。

     中谷仁監督(39)は「相手は隙(すき)のないチーム。こちらが隙を見せたら、そこからやられてしまう」と選手に言い聞かせた。

     試合は序盤から動く。一回、先頭打者に安打を打たれると、盗塁を阻止しようとした東妻純平捕手(2年)の送球ミスで三塁進塁を許す。後続に適時打を浴び、先制点を与えた。ミスが絡む失点に不安がよぎったが、選手は冷静だった。

     直後の二回、根来塁選手(2年)が安打で出ると、新チームでスタメンになった佐藤樹(2年)、綾原創太(1年)両選手らが続き、計4安打で2点を返し逆転。さらに2死満塁の好機に西川晋太郎選手(2年)らが連続押し出し四球を選び、4-1と優位に立った。

     先発の池田泰騎投手(1年)は変化球を低めに集めてバットの芯を外すことを意識し、打たせて取る投球。四回からは4イニング連続で三者凡退に打ち取り、試合を作った。「大阪桐蔭だからと言って特別な対策はせず、平常心を心がけた」と気負いはなかった。

     九回は救援の池田陽佑投手(2年)が1死二、三塁のピンチを切り抜け5-2で勝利し、厚い壁をようやく打ち破った。

     甲子園経験組が引っ張るチームにとって、池田泰投手や綾原選手ら攻守にわたる新戦力の活躍は心強い材料となった。中谷監督は「序盤でリードしても気が抜けなかったが、先発の池田泰が内角をうまく攻めていた」と好投をたたえた。

     一方、課題も見つかった。準決勝・明石商(兵庫)戦では、近畿大会初登板の山本雄太投手(2年)が連続本塁打を浴び二回途中で降板すると、続く小林樹斗投手(1年)も4連打を許し3失点。その後の救援陣も相手打線を抑えられず、0-12でコールド負けした。中谷監督は「捕手の東妻を中心に踏ん張りきれていない。2、3番手の投手を育ててバッテリーを強化しないといけない」と投手陣の層を厚くする必要性に触れた。

     2年連続13回目のセンバツ出場が決定した今月25日、選手は喜びを表現しながらも気を引き締めた。黒川史陽主将(2年)は「一日一日を大切にして昨日の自分たちを越えていきたい」とさらなる成長を誓う。新生チームは手にした収穫と課題を糧として、高校球史に新たな足跡をしるそうとしている。【砂押健太】

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