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センバツ平成の名場面

/5 第63回大会(1991年) イチロー無念のマウンド

松商学園戦で力投する愛工大名電の鈴木一朗投手=阪神甲子園球場で1991年3月29日、片山喜久哉撮影

 プロ野球、米大リーグのスター選手「イチロー」になる前の「鈴木一朗」が背番号1をつけて甲子園のマウンドに立った。

     1991(平成3)年3月29日、第63回大会1回戦、鈴木一朗投手がエースで3番を打っていた愛工大名電(愛知)は、後にプロ野球・日本ハム入りする上田佳範投手を擁する松商学園(長野)と対戦した。

     鈴木投手は一回、2死二、三塁から上田投手に二塁打を打たれて2点を失った。その裏、味方がすぐに2点を返し、二回以降は2-2のまま試合が進んだ。迎えた八回、2死から四球を与えた後、続く7番・花岡忠外野手に左中間二塁打を浴び、1点を勝ち越された。これが決勝点となり、鈴木投手の9回115球の完投もむなしく、2-3で愛工大名電は敗れた。

     投球以上に注目された打撃では、松商学園バッテリーの内角攻めに遭い、5打数無安打と沈黙した。1点を追う九回2死一、二塁で打席に立ち、ここでも一塁ゴロに打ち取られて試合終了。チーム最後の打者になって、天を仰いだ。

     鈴木投手は前年夏にも3番・左翼手で甲子園に出場し、天理(奈良)との1回戦に1-6で敗退。4打数1安打に終わり、甲子園では持ち前の打撃センスを十分には発揮できなかった。しかし、高校最後の年の秋、プロ野球ドラフト会議で、オリックスから4位指名され、背番号51の「イチロー」への道を歩んでいく。=つづく


     ▽1回戦

    松商学園

      200000010=3

      200000000=2

    愛工大名電

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