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実りの春

石岡一センバツ初出場 第1部・夢舞台への道のり/中 「地元愛」で悲願達成 全部員が近隣の出身 /茨城

 <第91回選抜高校野球>

     センバツ出場決定から一夜明けた1月26日。選手が練習に励むグラウンドには大勢の近隣住民や野球部OBらが祝福に駆け付けた。「おめでとう」「甲子園でも頑張ってね」と、自分の家族に注ぐようなまなざしで選手に言葉を掛けた。石岡市出身で石岡一卒の石橋凱(やすし)さん(76)は「郷土の誇り。選手は自分の孫みたいな存在ですね」と目を細めた。

     同校は1910年に創立され、来年度に創立110周年を迎える伝統校。野球部も創部から100年を超える歴史を持つ。さらに、現在の野球部は女子マネジャーも含め部員全49人が同市を中心とした近隣自治体の出身で構成されている。2009年に就任した川井政平監督(44)も同市出身。地元住民にとっては、まさに「おらが町の野球部」なのだ。

     象徴的なのは、同市立八郷中出身で最速147キロのエース右腕・岩本大地投手(2年)。昨秋の県大会では全4試合に登板し、計36三振を奪う力投でチームの4強入りの原動力となった。私立校への進学も視野にあったというが「自分の力で地元の石岡一を甲子園へ連れて行ければ」と、中学の先輩にあたる川井監督率いる同校への入学を決意した。

     岩本投手も含め部員の半数以上が中学校の軟式出身。酒井淳志主将(同)=かすみがうら市立霞ケ浦中卒=をはじめ、岩本投手と中学時代に県内の軟式選手選抜チーム・茨城オール県南で共に戦った選手も多く在籍する。さらに、昨秋の県大会で全試合4番で先発出場した硬式出身の飯岡大政三塁手(1年)=つくば市立桜中卒=は「岩本さんは中学から有名な選手だった。私立も考えたが、茨城で甲子園に一番近いチームはここ(同校)だと思った」と話す。

     住民らは地元でとれた白米や卵などを頻繁に差し入れてくれる。マネジャーらが調理した料理を補食として取り、選手はパワーアップにつなげている。そんな「地元愛」にも支えられチームは成長し、地域住民にとっても長年の悲願だった甲子園出場を成し遂げた。【川崎健】

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