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2019センバツ明石商 狭間監督に聞く/上 指導順は守備、走塁、打撃 /兵庫

野球への熱い思いを語る明石商の狭間善徳監督=兵庫県明石市の同校で、黒詰拓也撮影

 <第91回選抜高校野球大会>

     今春のセンバツに出場する明石商。2007年に着任した狭間善徳監督(54)はチームを一から鍛え、「県内敵なし」の強豪に育て上げた。熱血漢で知られる指揮官に野球への思い、理想のチーム像などを聞いた。【聞き手・黒詰拓也】

     --目指すチームは。

     投手を中心とした守りのチーム。打撃だけが良くて日本一になった学校はない。

     --選手を指導する上で心がけている点は。

     高校生を教える期間は実質的に2年ほどしかない。その中で、いかにして勝つ確率を上げるかを常に考えている。そのために優先順位を付けて教えている。守備、走塁、打撃の順番だ。球速が150キロの場合、投手がリリースしてからベースに達するまで0・43秒と言われている。1秒もない間に球を見極めなければならない。変化球もある。だから打撃は難しく、「水物」と言われる。守備はノックを受けた分だけ上達する。打撃より計算できる。

     --具体的な指導法は。

     基礎をしっかり作る。走攻守全てに欠かせない「型」のようなものがあり、それを染み込ませる。有名私学のように入学当初から「型」ができている選手は、うちにはいない。反復練習で基礎を盤石にしてからアレンジさせる。

     --チーム作りで大切にしていることは。

     (部員80人の)大所帯だからこそ、試合に出られない選手や支えてくれる人を思ってプレーしようと常に言っている。チームのために奮起できれば、「簡単には負けられない」という気持ちがより強くなる。これは団体競技の醍醐味(だいごみ)でもある。うちにはそれがあるから、ここまで勝ってきた面もある。

     --指導者としての信条は。

     目標を高く設定し、選手と一緒にとことんやる。毎日しんどい思いをしてこそ、人の痛みに気付くようになり、結果が出れば、やってきてよかったという感動や喜びが生まれる。それらのことを野球を通して学んでほしい。指導者によって子どもの人生が変わるかもしれない。その責任を自覚している。


     ■人物略歴

    はざま・よしのり

     1964年5月生まれ、日体大卒。母校の明石南高、高砂南高でコーチをした後、明徳義塾高(高知)のコーチとして名将・馬淵史郎監督に師事。93年に明徳義塾中の監督に就いて全国大会で4回優勝。2006年4月に明石商コーチ、翌年に監督に就任した。大学までは内野手。

    〔神戸版〕

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