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春に咲け

センバツ・札幌大谷 第1部/中 出場決定までの軌跡 本気指導、積み重ね 創部10年で夢舞台 /北海道

雪が積もったグラウンドで走り込みをする札幌大谷の選手たち=札幌市東区で、竹内幹撮影

 <第91回選抜高校野球>

     札幌大谷の選手たちは、授業が終わると2台のバスに分乗し練習に向かう。約30分で札幌市の東の端にある野球部専用のグラウンドに到着。グラウンドは冬場は雪が深く、隣接して室内練習場もある。系列の中学、大学野球部のグラウンドと室内練習場も、同じ敷地内にずらりと並ぶ。

     100年余の歴史がある札幌大谷が男女共学となったのは2009年。同時に野球部が創立された。08年に共学化した中学にもその年、道内では初となる硬式の野球部が発足。高校野球部の初代監督で、現在は中、高、大学野球部の総監督を務める太田英次さん(51)は「中高一貫の野球部として中学では軟式ではなく、6年間硬式ができる方が魅力的だと考えた」と説明する。

     大谷中学出身の釜萢大司選手(2年)は「(間近でみる)高校を目標に、中学で部活ができるのは中高一貫ならでは」、同じく清水悠我選手(同)も「中学の夏の大会が終わった後、秋から高校の練習に参加させてもらえたのでレベルアップにつながった」と一貫校のメリットを意識する。

     また創部にあたり、道内でも屈指の野球指導者を集めた。社会人野球の大昭和製紙北海道出身の太田さんはチームの後輩、五十嵐友次郎さん(現中学コーチ)やJR北海道で投手兼コーチをしていた神田幸輝さん(現大学監督)らに声をかけた。現在の船尾隆広監督もNTT北海道など社会人野球で活躍、日本代表として国際大会に出場したこともある。

     高校の1期生で、主将を務めたOBの長野強志さん(25)は「入部当初から選手一人一人に手厚い指導をしてくれた。監督たちは本気で向き合ってくれているんだ、ということが高校生の私にも伝わってきた」と発足当時の野球部を振り返る。

     学校や指導陣にとって、全国大会の切符を手にすることは創部以来の大きな目標だった。だが13年秋は道大会決勝に進出するも強豪の駒大苫小牧に敗退。16年春は全道を制したが全国にはつながらず足踏みが続いた。

     秋の神宮大会で優勝した際、奥山哲三副校長は「道内のアマチュア野球が積み重ねてきたものが、今の野球部につながっている」と感謝した。

     現メンバーは、10年分の思いを受け取り夢の舞台に挑む。【土谷純一】

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