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等身大の球児

平成の歩み/下 練習にAI日常化 実力分析、けがも予防

データを見ながら、赤沢賢祐部長(左)の指導を受ける塩田開都選手(右)ら呉の選手たち=広島県呉市で、山崎征克撮影

 2月上旬、呉(広島)のグラウンド。選手たちはトス打撃でフルスイングすると、赤沢賢祐部長(40)が手にしたタブレット端末をのぞき込む。「よっしゃ、MAX(最高値)いったぞ」。昨秋の公式戦でチーム最多安打の塩田開都選手(2年)が笑顔を見せた。

 第91回センバツ(3月23日開幕)に出場する同校は2018年秋、バットのグリップエンドに専用センサーを装着し、球が当たる瞬間の加速度などを測定できる「スイングトレーサー」を取り入れた。データはすぐにタブレットに送信。塩田選手は「意識して筋力を鍛えた。バットの軌道で飛距離も変わることが分かった」と手応えを口にした。スイング速度は時速137・5キロ。1カ月半前と比べ12・8キロ速くなった。

 スポーツ用品大手のミズノ(大阪市)が開発し、本体価格は約3万円。呉のように公立高も手の届く価格だ。中村信彦監督(64)は「私は仕組みが分からないが、良いものは取り入れる。数値化されるので分かりやすく、選手の競争意識も高まる」と効果を認める。

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