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一味同心

19センバツ星稜 第1部・巻き返しを期す選手たち/5止 長打もある1番に /石川

俊足を誇る星稜の東海林航介選手。リードオフマンの復調が躍進の鍵を握る=東京都新宿区の明治神宮野球場で、岩壁峻撮影

 <第91回選抜高校野球>

    3度目の甲子園、優勝へ挑む 東海林航介選手(2年)

     足跡がほとんどないグラウンドに立つたび、「星稜の攻撃は自分から始まるんだな」と、1番打者としての誇りが強くなるという。自分にしか味わえない景色を、東海林航介選手(2年)は大切にしている。

     星稜中から進学後は順調に成長を遂げてきたが、昨秋の公式戦は打率2割6分7厘と、勢いが小休止した感もあった。「簡単に打ち上げたり、甘い球をファウルにしてしまったり。確実性のある打撃がまだまだできていない」と痛感するとともに、センスに頼っていた自分の野球姿勢に向き合うようになった。

     50メートル5秒9。快足は時として「打球を転がせばセーフになる確率が高い」という油断も生む。上体に頼って球を当てに行くだけの打撃になっていたフォームの改善に着手した。重視したのは、「左足の体重を右足にぶつけるイメージ」。下半身の踏み込みを意識することで、より強いスイングが生まれる手応えも得た。

     自信になったのは、昨年11月の明治神宮大会準決勝・高松商戦で放った、勝ち越し本塁打。「あそこまでできるんだと思った。自分には長打もあるということをセンバツでは見せたい」。昨秋に当初3番を任せた林和成監督(43)は「彼の打力を上げることでチームの得点力がかなり変わる」と、一層の奮起を促す。

     昨年のセンバツ後に本格的に転向した外野でも、広い守備範囲で存在感を放つ。今年のセンバツに出場すれば、甲子園は3度目。山瀬慎之助捕手(2年)から中堅手の自分まで連なるセンターラインは、大舞台での経験が豊富な選手がそろう。「自分たちがしっかりして、周りにいい影響を与えたい」。走攻守そろった優勝候補の中心選手として、取材も増えた。よどみなく意気込みを語る姿からは風格も漂う。

     「去年はわくわくしている気持ちが強かった。今年は優勝しに甲子園に挑む。勝ちにこだわります」。快進撃の起点になる自覚も十分だ。【岩壁峻】=おわり

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