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悲願へ聖陵

春再び 第91回選抜高校野球/下 チーム一丸で一勝へ 「つなぐ打線」と投手に厚み /愛媛

四国大会準優勝の誇りと悔しさを胸にグラウンドに整列した松山聖陵ナイン=高松市生島町のレクザムスタジアムで2018年11月4日、遠藤龍撮影

 「三つ勝たないと決勝には行けない」。四国各県の上位3チームが集まる秋の四国大会。愛媛3位での出場のためノーシードからの厳しい戦いだ。県大会で何度も苦境に立たされ、自分たちの実力を痛感した選手たちは「一からやり直そう」と走り込みや素振りなど基礎練習を積み上げることにした。

     新チームは突出した選手がいないと評される。2016年夏のアドゥワ誠投手(現広島)、昨春の土居豪人投手(現ロッテ)ら絶対的エースがいた過去2回の甲子園とは異なり、「ひたむきさ」がチームの身上、「全員野球」が力の源泉だ。

     迎えた四国大会。1回戦の志度(香川2位)戦から全員野球の本領を発揮し、二回に集中打で一挙6点を挙げてコールド勝ち。続く準々決勝の川島(徳島1位)戦では二回に4連打で4点を先制、準決勝の富岡西戦(徳島3位)でも一回の立ち上がりを攻めて3点を先制するなど、序盤の集中打で試合を優位に進めた。「つなぐ打線こそ松山聖陵の強み」。創部以来初の四国大会決勝に駒を進め、長尾侑馬マネジャー(1年)はチーム力の底上げに自信を深める。

     投手陣もエースで主将の根本大蓮投手(2年)が準決勝敗退まで全試合に先発した県大会から、四国大会は4投手をつぎ込む総力戦に進化。県大会の第3代表決定戦で疲労の蓄積した根本投手に代わり、初先発して崖っぷちの試合で代表権獲得に導いた1年生、平安山陽投手は2先発1完投と第2の柱に成長した。

     課題は守備だ。秋の県大会では地区予選から5試合で9失策。ノックなどの基礎練習を徹底し、四国大会では4試合3失策と1試合の失策数は半減させたものの、決勝の高松商(香川1位)戦では四回2死三塁、失策で追加点を許し試合の流れを奪われた。攻撃でも追い上げの好機を何度も作るが、この試合無失策だった高松商の堅守に阻まれ、守備力の重要性を見せつけられた。

     課題はまだ多いがたくさんの収穫も得た。四国大会では10盗塁と機動力も生かし、攻撃の幅が広がってきた。昨春にグラウンドのそばに完成したウエート場も使い、体作りに励んだ選手たちは年明けて一回り大きくなった。

     センバツ開幕まで、あと1カ月半。「甲子園初勝利を目指して頑張りたい」と根本主将は力を込める。目指すは、先輩たちが成し遂げられなかった悲願の一勝。チーム一丸、夢の舞台へ思いは加速する。【遠藤龍】

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