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春はばたく

第91回センバツ注目校/6 智弁和歌山(和歌山) 元プロ、名将を継承

選手を指導する智弁和歌山の中谷監督(中央)=平川義之撮影

 <第91回選抜高校野球>

     2月上旬、和歌山市にある智弁和歌山のグラウンドであった紅白戦後のミーティング。中谷仁監督(39)は選手たちを座らせ、メモを片手に紅白戦の反省点などを語り始めた。カウント別の守備位置、投手と捕手と打者の心理の違い……。元プロの視点を交え、時に選手に意図を聞く。前回大会準優勝メンバーの捕手・東妻純平(2年)は「中谷さんはよくアドバイスをしてくれる」と印象を語る。

     甲子園通算68勝の監督最多勝利記録を持つ高嶋仁さん(72)が昨夏限りで監督を退任。後任には、捕手として甲子園で1996年春に準優勝、97年夏に優勝し、プロ野球の阪神、巨人などでプレーした教え子の中谷監督がコーチから昇格した。「基本は(高嶋さんの野球を)継承」と明言する。「強打の智弁」の伝統を受け継いで今大会出場校中2位の3割8分3厘のチーム打率を誇り、複数投手で戦う形も変わらない。

     その一方、自身の現役時代と比較して「今の子は(練習を)一生懸命にやる気質がある」と長所を挙げつつ、「教わってないことはやれない」と分析する。それを補うため、話す量が増え、選手に分かりやすい言葉で伝えようと努める。さらに、自主練習を大幅に増やし、選手が自ら工夫して動くよう仕向けた。東妻は「考えさせられる時間が増えた」と実感する。

     高嶋さんは時に「教えない指導」をした。教えないことで選手に打開策を考えさせ、たくましさや自己解決能力を身につけさせた。チームが球史に残る逆転劇を何度も演じた背景には、名将のそんな指導方法があった。

     だが、時代とともに選手の気質も変化してきた。「教えることは一緒だが、手段を変えている」と中谷監督。今の高校生に合うスタイルを模索しながら、甲子園で初采配を振る。【新井隆一】=つづく

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