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挑む!2019センバツ明石商

戦力分析/下 総合力 投手、守備力が高評価 課題は機動力 /兵庫

2018年秋の近畿大会4強チームの戦力バランス戦力

 <第91回選抜高校野球>

     選手の個人成績を分析し、今年のチームは「充実した投手陣」と「勝負強い打線」が特徴だと分かった。では、守備力と走力を加味した総合力はどうか。近畿地区からセンバツに出場する6校の公式戦チーム成績を比較し、明石商の実力と課題を探った。

     ■投手力

     防御率は6校中で断トツの1・47。中森俊介(1年)、宮口大輝(2年)の両投手が高いレベルにあると確認できる。ともに完投能力があり、「二枚看板」はセンバツのような短期決戦型のトーナメントでこそ強みを発揮するはずだ。

     ■打力

     打率3割4厘は6校で最も低く、長打率は5位、出塁率は3位。二つを足した打撃指標「OPS」は0・824で5位だった。OPSが1の智弁和歌山や、11本塁打の履正社(大阪)と比べると影は薄い。ただ、プロのトップチームでもOPSは0・8前後であることを考えると、まずまずの数字とも言える。

     特筆すべきは犠打の多さだ。計28個で、1試合平均は履正社の3・6個に次ぐ3・1個。「バントの明石商」のイメージを数字でも裏付けた。

     ■守備力

     内外野とも守備範囲が広く、肩も強い。総失策は6個、1試合平均で0・67個だ。6校の中では履正社の平均0・6個に次ぎ、智弁和歌山と並んで2位。近畿トップレベルの堅守であることが分かる。

     ■走力

     盗塁数はわずか2。1試合平均0・22個で、6校中トップの龍谷大平安(京都)の2個(計20個)に大きく引き離された。送りバントを多用する手堅い攻撃が持ち味だけに、リスクのある盗塁は少ない。ただ、チームも機動力が課題だと認識しており、走塁も技術面を中心に練習を積んでいる。

     ■戦力バランス

     近畿大会4強チームの防御率、打率、平均失策数、平均盗塁数の4項目を、毎日新聞が独自の基準で5段階評価し、グラフにした。

     履正社は守備力と投手力、智弁和歌山は打力と守備力に戦力が偏っていることが分かる。一方、優勝した龍谷大平安は走力が高く、他の項目もバランスが取れている。

     明石商は投手力、守備力が極めて高い。形はいびつだが、全体が大きくて力強い。近畿大会で準優勝した実力がデータでも証明されている。

     冬を越してチームは大きく成長したはずだ。23日に開幕する本番では、一層スケールアップしたチームの姿に期待したい。(この連載は望月靖祥が担当しました)


     ◆近畿地区センバツ出場6校のチーム成績◆

          試合数 打数  安打 打点 本塁打 三振 四死球 犠打 盗塁 失策  防御率   打率  長打率  出塁率   OPS

    明石商    9 286  87 43   2 41  46 28  2  6 1.47 .304 .423 .401 0.824

    龍谷大平安 10 316 101 61   4 43  53 20 20 14 3.29 .320 .453 .417 0.870

    履正社   10 307  95 59  11 34  39 36  2  6 2.48 .309 .511 .387 0.899

    智弁和歌山  6 180  69 43   4 14  22  9  4  4 4.70 .383 .550 .450 1.000

    福知山成美  9 318 104 40   2 34  19 15  5  9 2.41 .327 .415 .365 0.780

    市和歌山   8 265  91 42   3 36  23 23  5  8 2.49 .343 .457 .396 0.852


    【チーム防御率】(チーム自責点×9)÷総投球回数

    【チーム長打率】総塁打(単打×1+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4)÷総打数

    【チーム出塁率】(総四死球+総安打)÷(総打数+総四死球+総犠飛)

    【チームOPS】チーム長打率+チーム出塁率

     <注>チーム防御率は「チーム自責点」の代わりに「個人自責点の合計値」で計算したため、本来の数字より若干高くなっている可能性がある。また、明石商を除く5校の出塁率は犠飛を考慮せずに計算したため、本来の数字より若干高くなっている可能性がある。

    〔神戸版〕

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