メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

復活の春

春日部共栄’19センバツ 「私設応援団」で後押し 後援会長の佐々智美さん /埼玉

イニングスコアなどの記録を書き記したノートを手に、試合を振り返る佐々智美・春日部共栄後援会長=同校で、畠山嵩撮影

 <第91回選抜高校野球>

     第91回選抜高校野球大会(23日開幕)に出場する春日部共栄の試合を追い掛け続けている人がいる。同校後援会長の佐々智美さん(51)。試合に足を運んで声をからすだけでなく、自ら戦績も記録する。自称「私設応援団」としてチームを後押しする。

     A5判のノートを開くと、イニングスコアや投手成績が鉛筆で丹念に書き込まれている。1ページ目の日付は「(平成)29・4・30」。佐々さんは「ただ試合を見ているより、自分のためになると思って始めた」と話す。

     長女(25)が同校吹奏楽部に在籍していた8年ほど前、付き添いで初めて球場を訪れ、野球応援の楽しさに魅了された。球場通いを始めたが、当時同校は各大会で上位に入る常勝校で「ときどき見に行けばいいかな」という程度だった。

     転機は2015年夏の埼玉大会。前年夏の甲子園に出場したチームが3回戦で敗れたのをスマートフォンで知った。「自分の見ていないところで負けるなんて。応援に行けばよかった」と後悔の念に駆られた。

     勝ち負けにかかわらず、球場の空気や応援する一体感を選手らと共有したい--。2年ほど前からは練習試合も含めほぼ全試合を観戦し、自分で記録を付けている。

     現在の新チームの試合では、延長十二回でサヨナラ勝ちした昨秋県大会準決勝の浦和実戦が心に残る。「相手投手の調子がとてもよかった。一球一球祈りながら見ていた」と振り返る。

     センバツ出場が決まった1月25日は後援会の仲間とともに校内の控室にいた。インターネット中継で一報を聞いた瞬間、「やったー」と思わず叫び声を上げた。

     見守り続けてきた今年のチームは「よく打つチーム。楽しくにこやかに野球に取り組み、くよくよしない」と感じる。大会中はノートを片手に甲子園のアルプススタンドから声援を送るつもりだ。「野球を通して新しいつながりができたことに感謝しながら、甲子園のてっぺん(全国制覇)を取れるよう声を張り上げます」【畠山嵩】

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    関連サイト