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春に挑む’19筑陽学園

先輩からのエール/2 宮崎梅田学園・中武亮主将(30) 「一瞬」楽しんで笑顔で /福岡

筑陽学園の後輩にエールを送る宮崎梅田学園の中武亮主将=宮崎市で、宗岡敬介撮影

 <第91回選抜高校野球>

     福岡市南区出身で、筑陽学園硬式野球部に入った1歳上の兄と同じ道に進んだ。江口祐司監督(56)は高校3年間の担任でもあり、「野球の前に、人としてどうあるべきかをしっかりと教えてくれた先生だった」と振り返る。

     高校入学の2003年は、同校が初めて夏の甲子園に出場した。「誰もが足を踏み入れることはできない輝いている場所、見ている人に夢を与える場所だと感じた」。後に米大リーグで活躍するダルビッシュ有投手を擁した東北高校(宮城)と対戦する先輩たちに、アルプス席から声援を送った。

     入学時は投手だったが、3年生で左翼手に転向した。甲子園に行くために他のチームより厳しい練習をしていた自負はあったが、夢舞台に立つことはかなわなかった。

     大学を卒業後、宮崎県内初の社会人硬式野球チームとして創部された宮崎梅田学園に入社。チームは専用練習場がない上、自身を含む多くは自動車教習所の教官として勤務しており、学生の春休みや夏休みは繁忙期で全体練習ができない。

     そんな環境の中、14年から主将を任され、筑陽学園での経験がチーム作りに生きていると感じている。あいさつや身だしなみなど「当たり前の事を当たり前に」できなければ、野球はうまくならないと考えている。

     地道な努力が実を結び、昨年はJR九州などを破り、社会人野球の2大大会の一つ、日本選手権への切符を初めてつかみ取った。江口監督に、全国大会出場の電話報告ができ、うれしかった。

     入社当初は試合でコールド負けが続き、何度も野球をやめたいと思った。それでも「一瞬、一瞬、勝った時の喜びを得るために苦しいことをずっとしていると思う」。今は野球が楽しく、ユニホームを脱ぎたくないと心から思う。

     センバツ初出場の後輩たちに向けて、その「一瞬」というメッセージを書き込んだ。

     「大舞台に立ってプレーできるのは人生の中で『一瞬』。その一瞬を楽しんで笑顔でプレーしてもらえると、たくさんの人に元気やパワーを与えられるんじゃないかな」

    〔福岡都市圏版〕

    毎日新聞のアカウント

    4月3日の試合

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