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センバツに駆ける

7年ぶりの挑戦 第3部 明豊/下 筋トレにジム開放 /大分

明豊の選手たちのトレーニングを支える浜永修次さん(中央)=大分県別府市東荘園のトレーニングルームで、田畠広景撮影

 音楽がかかる中、明豊野球部の選手たちがダンベルを持って腕を曲げたり、ベンチプレスに取り組んだりしている。懸垂をする選手の補助についているのは野球部トレーナーの浜永修次さん(36)だ。選手たちが通うジム「PALトレーニングルーム」。トレーニングルームのほか、体を休ませる温泉などもあるこの施設は、浜永さんが経営する。「センバツでぜひ優勝を目指してほしい」。選手たちの体づくりのため、選手一人一人にアドバイスを続けている。

     自身も関西の強豪校の野球部出身。しかし、けがに悩まされ、思うようにプレーができなかった。「けがをしないでスキルアップさせることはできないか」。自分の経験を生かし、トレーナーを志した。筋肉などに関する勉強に励み、2015年に同ジムを開業。評判を聞いて訪れたプロ野球選手もいるという。そしてその年、知人を通じて明豊野球部のトレーナーとなった。

     選手たちは代わる代わるトレーニングルームにやってきては、加圧トレーニングなどで野球に必要な筋肉を得ようと鍛える。メニューは、それぞれの選手に合わせて浜永さんが考えたオーダーメードだ。週2、3回通っている表悠斗主将(2年)は、中学3年の時に50キロ台だった体重が今は66キロにアップし、飛距離が伸びた。「スイングなど野球で使う瞬発力を意識するトレーニングができている」と効果を実感する。

     「甲子園ではごまかしが効かない。『きつくなってからがトレーニング』と選手に言っている」と浜永さん。また、試合期に不安定になりがちな選手たちのメンタルのケアも仕事の一つだ。選手たちの相談にのり、自信をつけさせている。選手たちの心と体を万全の状態にして大舞台に送り出す。

       ◇  ◇

    中学時代の明豊の主力選手について語る中学野球部の上谷隆一監督=大分県別府市野口原の明豊中学で、田畠広景撮影

     レギュラーメンバーには、若杉晟汰(1年)、大畑蓮(2年)の両投手や野上真叶(1年)、野辺優汰(2年)両選手など明豊中出身者が多く名を連ねる。彼らを育てた中学野球部の上谷隆一監督(42)は「中学で野球は終わらない。高校やその先に続くことを念頭に、礼儀やあいさつも重視しながら練習させてきた」と話す。

     中学では、全国に通用する基礎力向上を目指し、「打者は打球をより遠くに、投手はボールをより速く」と競争心をあおったという。「選手たちは、自らを律し、よく練習してきたと思う」。

     中学野球部も今春、全国大会に出場を決め、うれしさは2倍だ。「中学に入ったときから甲子園が夢だったと思う。ベストの力を出して『上の世界』で新たな目標を見つけてほしい」とエールを送っている。(次回から大分高校を取り上げます)

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