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投手の肩肘を守るには

第91回センバツを前に/3 指導者、制限以外の策を

投手に体幹トレーニングを教える札幌第一のトレーナー=土谷純一撮影

 <第91回選抜高校野球>

     球数制限の他に投手の健康管理策として挙げられるのが投球回数制限だ。ただし、今大会出場32校の監督に行ったアンケートでは、この制度の導入に「賛成」は4人しかおらず、「反対」は27人、「どちらとも言えない」が1人と、球数制限以上に反対が多かった。

     津田学園の佐川竜朗監督(40)は「効果が期待できない」とみる。小学生の軟式野球では2012年から「1日7回まで」と定めていたが、全日本軟式野球連盟は先月、今夏の全国大会から70球以内で交代する球数制限を決定。7回で160球を投げた例があり、回数制限は障害予防にならないという見方だ。

     投手の健康管理策として佐川監督は「低反発の球とバットの導入、ストライクゾーン拡大」を提案する。プロ野球で反発係数の基準値を下回る球が使われた11、12年の平均試合時間は、基準値内に変わった13年より10分以上短かったことを挙げて「本塁打が減り、試合時間の短縮で投手の負担は減る」と訴える。ストライクゾーン拡大により「打者に積極性が生まれて早打ちが増え、球数が減る。点は入りづらくなるが、大量点の試合よりも球数を抑えられる」と指摘し、「投高打低」の環境作りを勧める。

     明豊の川崎絢平監督(37)は「トレーナーのベンチ入り」を挙げる。「選手に『行けるか』と聞くと、『行けます』と答えるが、選手はトレーナーには本音で話す。投手の状態を判断する上でも監督以外の視点があるのはいい」と説く。札幌第一の菊池雄人監督(46)は「故障を防ぐには肩回りの筋力強化が必要」といい、トレーナーを隔週で招いて投手の指導をさせている。トレーナーのベンチ入りにはトレーナー不在のチームとの不公平さを解消する課題を残すが、ベンチ入りスタッフが増えれば投手の状態に従来以上に目配りできることは確かだ。

     アンケートでは「大会日程の緩和」を挙げる監督も複数いた。球数制限や回数制限より先に、取り組むべき健康管理策はあるというのが現場の指導者の本音だ。【安田光高】=つづく

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