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第91回選抜高校野球

堅守の大分、支える鍛錬 1本歯げた バランス感覚養う /大分

サンダルに装着された「1本歯げた」=大分市明野の大分高校で、白川徹撮影

 <センバツ甲子園>

    授業も食事も清掃中も 縄跳びもできるように

     阪神甲子園球場で23日に開幕する第91回選抜高校野球大会に初出場する大分高校(大分市)。堅い守備が持ち味だが、それを支えるバランス感覚の優れた体を作り上げたのは「げた」だった。

     「カツン、カツン」。大分高校の廊下では「げた」の音がよく響く。野球部員はいつも「1本歯げた」で校内を歩き回っている。

    げたを履いて歩く大分の選手=大分市明野の大分高校で、白川徹撮影

     同校では野球部に入ると、げたの歯が支給される。高さ5・5センチの「歯」は、靴やスリッパにゴムバンドでくくりつけられるようになっている。部員は登校すると「げた箱」でこの歯を取り付けた「げた」に履き替える。そのまま授業を受け、食事や清掃もする。

     同校は中高一貫。内部進学の生徒にとってそれは「おなじみ」の光景だが、他の中学から進学してきた生徒にとっては驚きだ。津久見二中出身の中堅手・小手川巧選手(2年)は入部早々にげたを渡され「びっくりした。何の役にたつのかと思った」。最初は歩くどころか、立つことも難しかったという。

     げたを導入したのは2016年。広瀬茂部長は「頭から足の土踏まずまで1本の『軸』の通った立位姿勢を作ること」と狙いを説明する。そうすることで投げたり打ったりする動作を安定させることができるという。

     村田優樹選手(同)は、大分中3年の2学期からげたを履き始めた。最初は直立できず、立ち続けるためにずっと足踏みしていた。しかし、半年ほど経つとバランスを取りながら歩けるようになり、「体に軸が通った」と実感。げたを履いての縄跳びもできるようになった。ピッチングでは踏み込む時に体が格段に安定するという。

     げたを履いて体を鍛えた大分ナイン。甲子園の晴れ舞台で「げたの力」を見せつけるつもりだ。【白川徹】

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