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実りの春

石岡一センバツ初出場 第3部・支える人/上 西野雄起トレーナー /茨城

石岡一の選手(下)のストレッチを補助する西野雄起トレーナー=茨城県石岡市石岡1で、川崎健撮影

 <第91回選抜高校野球>

    選手の体調管理に腐心 後輩に同じ失敗させない

     連日、厳しいトレーニングに励む選手の体調管理に腐心している人がいる。石岡一高野球部OBでトレーナーを務める西野雄起さん(27)だ。

     理学療法士の資格を持ち、現在は水戸協同病院(水戸市宮町3)のリハビリテーション部に勤務。高校時代、故障に悩まされた経験がある西野さんは「後輩たちに同じような苦い思いはさせたくない」と、忙しい仕事の傍ら、グラウンドを訪れ選手の体作りを支えている。

     高校時代は投手だった。2年時の2009年に赴任した川井政平監督(44)について「自分がどのようにしたらチームに必要な選手になれるのかを教えてくれた。野球観が変わった」と振り返る。そんな監督に「恩返しがしたい」と、4年ほど前から週末になるとグラウンドに顔を出している。

     西野さんは「自分の体をしっかり見つめ、正しい体の使い方をしなければ疲労がたまりやすく、けがにつながる」と選手たちを指導。肩甲骨の可動域を広げたり、体幹を強化したりする独自の練習方法を伝えている。投手陣だけでなく、野手の体のケアも担当。自宅でできるストレッチの仕方が分かる写真や説明を無料通信アプリ「LINE」(ライン)で選手に直接送ることもある。周囲からの信頼は厚く、「もっと球速を速くしたい」「打球をもっと遠くへ飛ばしたい」などと指導を仰ぎに来る選手が後を絶たない。

     甲子園を目指した西野さんだが、2年夏ごろから肩や腰の故障に悩まされ、約3カ月間、ボールすら握れない時もあったという。当時、治療を受けた接骨院の先生に憧れ、理学療法士の道に進むことを決意した。「高校生は体のケアに対する考え方が未熟で、ストレッチなどもおろそかにしがち。自分も高校時代に知識があればもっと力が付いたのでは」としみじみ話す。

     だからこそ、後輩に同じ失敗はさせたくない。西野さんが黒衣として、後輩たちに注いできた愛情と、重ねてきた地道な努力はチームの底上げに着実に結びついている。

        ◇ 

     阪神甲子園球場で23日に開幕するセンバツ大会に挑む石岡一。第3部では、選手たちを陰に日なたに献身的にサポートする人たちを3回にわたり紹介する。

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