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センバツ平成の名場面

/55止 第83、84回大会(2011、12年) 東日本大震災を乗り越えて

 2011(平成23)年3月11日、東日本大震災が列島を襲った。第83回選抜大会の開幕が12日後に迫っていた。主催者の毎日新聞社と日本高校野球連盟は出場32校の安否を確認。同18日の臨時選抜運営委員会で開催を決定し、「がんばろう!日本」を大会スローガンに掲げた。

     同大会は楽器による鳴り物の応援を自粛し、開会式もCDの演奏でセンターからの行進だけ。また、東北(宮城)をはじめ被災地の4校は応援団の派遣に支障が出たため、兵庫県内17校の野球部員が友情応援した。

     抽選会に出席できず1回戦最終試合に組み込まれた東北は、大垣日大(岐阜)に0-7で敗退。二回にチーム初安打を放った斎藤圭吾内野手は、震災で母を亡くした中学時代の友人から激励されたことを明かし「『宮城のために全力を出し切った。甲子園は素晴らしい場所だった』とメールしたい」と語った。

     津波で3000人以上が死亡した宮城県石巻市にある石巻工。部員の7割が被災しながら11年秋の県大会で準優勝し、東北地区大会に出場した。「災害に屈せず、被災に打ちひしがれる地域を励まし続けた」などの理由で翌12(平成24)年の第84回選抜大会に21世紀枠で選出され、初出場した。

     1回戦で神村学園(鹿児島)と対戦し、4点を追う四回に一挙5点を奪ったが、5-9で逆転負けした。開会式で選手宣誓した阿部翔人(しょうと)主将は「応援してくれた方に恩返しができなくて悔しい」と涙を浮かべた。

          ◇

     平成最後のセンバツが始まる。球児のひたむきさは平成から次の時代へと引き継がれる。=おわり(この連載は大矢伸一が担当しました)

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