メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

スポーツナビでもっと見る
第91回選抜高校野球

野球で町おこし9年 徳島県阿南市 野球のまち推進課 初代課長・田上重之さん(66) /富山

徳島県阿南市の野球のまち推進課初代課長の田上重之さん=徳島県阿南市桑野町で、塚本恒撮影

 <センバツ2019>

    北信越地区高の合宿地に

     四国に、北信越地区の高校野球チームと交流を続ける自治体がある。野球による町おこしを掲げる徳島県阿南市で、「野球のまち推進課」を創設して9年がたつ。今月には啓新(福井)も合宿で滞在した阿南市を訪ね、仕掛け人で同課の初代課長を務めた田上重之さん(66)に聞いた。【聞き手・塚本恒】

     --全国唯一の野球のまち推進課ができた経緯を教えてください。

     2005年にJAアグリあなんスタジアムができる話が出たころ「おとうさんの甲子園」と呼ばれる全日本生涯野球大会を長野県上田市で視察した。そのにぎわいぶりに「野球は人が集まる」と確信し、10年に課を興した。以降、大会の開催や合宿の受け入れをしている。

     --北信越地区の高校野球チームとの交流を続けています。

     課ができた頃、新潟県高野連の富樫信浩理事長(当時)から「北信越のチームは冬場の雪で練習ができず、センバツの成績が思わしくない」との相談を受けた。それを機に、11年のセンバツに初出場した佐渡(新潟県佐渡市)の合宿が実現した。それ以来の交流だ。

     --合宿地としての魅力は何ですか。

     温暖で天候に恵まれ、球場はナイター施設完備で外野の天然芝も整備が行き届いている。15年には人工芝を敷き詰めた屋内多目的施設「あななんアリーナ」が完成し、雨天時の練習環境も整った。

    地元・富岡西 悲願の初出場

     --今年は阿南市の富岡西がセンバツ切符をつかんでいます。

     課が始まって以来の悲願だった。有望な中学生が市外の高校に進学するケースもあったが、今年のチームは地元の有力選手が多く富岡西に残ってくれたと聞いている。「野球のまち」を掲げてきて良かったと感じている。

     --今春のセンバツは北信越地区から星稜(石川)と啓新も出場します。

     いろいろな人の支えがあって甲子園の舞台に立てるということを忘れないでほしい。そして「野球のまち」で練習した成果を存分に発揮してくれることを期待している。


     ■人物略歴

    たがみ・しげゆき

    1952年阿南市生まれ。富岡西高校卒業後に市役所入りし、野球のまち推進課長を務めた。定年退職後も推進監として野球を通じた町おこしに取り組む。

    毎日新聞のアカウント

    4月3日の試合

    話題の記事

    関連サイト