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第91回選抜高校野球

星稜3-0履正社 星稜完封、緩急の17K

【星稜-履正社】最後の打者を併殺に打ち取り、拳を突き上げる星稜の先発・奥川=徳野仁子撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

    第1日(23日・阪神甲子園球場)

     星稜は右腕・奥川が3安打完封。高めの直球に威力があり、変化球も低めに決めて毎回の17三振を奪った。打線は一回に山瀬の左前適時打で先制。七回は知田の左前適時打、九回は有松の左中間三塁打で加点した。履正社は先発・清水が粘ったが、打線が振るわず。九回1死一、三塁の好機も井上が投ゴロ併殺打に倒れた。

    履正社手玉、被安打3

     今大会ナンバーワン右腕の力を見せつけた。星稜の奥川は初戦の緊張から球が上ずったが、その高めの直球で強打の履正社打線を手玉にとった。

     一回、先頭の桃谷への4球目に自己最速を1キロ更新する151キロをマークするなど直球の球威は抜群だったが、高めに浮いてばかりだった。それでも、ファウルばかりで前に飛ばせない相手打線を見て「直球で押せている。どんどん腕を振っていこう」と判断。本来は制球力が武器だが、多少の制球ミスは気にせずに球威で押していくことを決めた。

     この姿勢が奏功したのが1点リードの三回2死二塁のピンチ。履正社は奥川対策として低めの変化球に手を出さないようにしていたが、桃谷は「1打席目に見た直球の残像があった」といい、速球に対応するためにスイングの始動が早くなった。その分、ボールの見極めが早くなり、外角低めのスライダーに手を出して空振り三振。奥川は「押すところは押す、引くところは引くという投球ができた」と頬を緩めた。

     被安打3、毎回の17奪三振の完封劇にも「勝って力が抜けるのはあってはいけない」と喜びも控えめ。昨夏の甲子園レギュラーが5人残り、石川勢初の全国制覇を目指す星稜が前々回準優勝校を降して好発進した。【石川裕士】

    甲子園男、3安打

     ○…星稜の5番・山瀬が先制打を含む3安打1打点と活躍した。履正社の左腕・清水を「外の真っすぐが多い」と分析し、一回2死一、二塁では狙っていた直球を捉えて左前適時打。六回に中前打、八回には左前打をそれぞれ放った。昨秋の明治神宮大会前に右手甲付近を負傷し、先月末までフルスイングできずに練習不足だったが、これで3季連続出場の甲子園で全6試合連続安打。「甲子園で強い」と自負していた。

    好左腕、負傷に泣く 清水大成投手 履正社・3年

    七回表星稜2死三塁、知田(左)に適時打を許し、打球の行方を追う履正社の先発・清水=幾島健太郎撮影

     試合開始直後、「直球が走っていない」と思った。先頭打者を空振り三振に仕留めた直球は球速129キロ。最速145キロ左腕は「抑えてやろう」と気持ちがはやり、ボールが先行した。ストライクを取りにいった甘い球を痛打され、3安打を浴びて先制点を許した。

     二回以降は直球とスライダーが適度に荒れて要所を締め、七回の失策絡みの1失点のみで八回限りで降板。それでも「あそこで踏ん張れたら、流れを変えられた」と、終盤の投球を反省した。

     昨秋の公式戦で9回当たり10・96奪三振をマークした今大会屈指の左腕。だが、8日の練習試合で左手人さし指付近に打球を受け、打撲と診断されて一時は「骨の筋が見えないほど腫れた」と明かす。急ピッチで仕上げてきたが、19日の練習試合では3回を投げただけで、調整不足は否めなかった。

     試合後は「けがは関係ない。自分の実力不足」と強調した。強豪校の背番号1を背負う3年生のプライドをのぞかせた。【安田光高】


     ○…1回戦…○

     △午後3時19分開始(観衆4万1000人)

    星稜(石川)

      100000101=3

      000000000=0

    履正社(大阪)

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    4月3日の試合

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