メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「強そうで憧れる」 球児のユニホームは「細身」志向 流行から必須条件に

昨夏の甲子園で整列する大阪桐蔭の選手たち。体にぴったりとしたユニホームを着こなし、他校から「強そうに見える」といった声が上がる=阪神甲子園球場で2018年8月2日、猪飼健史撮影

 平成を締めくくる甲子園となる第91回センバツ。グラウンドの選手たちを見ると、かつてと比べて体にぴったりとしたユニホームを着こなす姿が目立つ。技術開発が進み、伸縮性と耐久性を兼ね備えた素材が普及。平成の半ばごろから、小さめのサイズを身につけるのが流行になったとされる。球児たちのファッションも時代とともに変化している。

 「細身の方が鍛えた体の線が出るし、格好いい」。センバツ初出場の大分の選手は言う。昭和に見られたような、比較的ゆったりとしたユニホームを身につけるチームメートはほとんどいない。

第53回大会でセンバツ初優勝を果たした、かつての名門・PL学園(大阪、休部)の選手たち。ぴったりとしたユニホームを着ている選手の姿は見られない=阪神甲子園球場で1981年4月8日

 2000年代に入ったころから、ポリエステル素材の体にフィットするタイプのアンダーシャツが登場。次第に、鍛え上げた胸板や太ももが強調されるファッションを好む選手が増えたようだ。

 データは球児の「細身」志向を裏付ける。スポーツ用品大手のミズノ(大阪市)の野球ユニホームのパンツ販売数をサイズ別(S、M、L、O、XO、2XO)で見ると、17年度はSとMで48%と全体の半数近くを占め、13年度の39%から10ポイント近く増加。シャツも、13年度はSとMで30%だったのが17年度は35%に増えている。

 選手たちに話を聞くと、流行を後押しする存在が浮かび上がる。今大会は出場を逃したものの、昨夏に史上初の2回目の春夏甲子園連覇を達成した大阪桐蔭だ。体のラインを強調したスタイルの選手が多く、他校から「強そうに見えて憧れる」「シャープで見栄えが良い」といった声が相次ぐ。

 ミズノの野球部門でウエアの企画を担当する石田勇樹さんによると、最近は小学生の高学年や中学生にも広まっているといい、「この流行が続くというより、『必須条件』になっている」と指摘。次代にも引き継がれそうだ。【山崎征克、加藤佑輔】

毎日新聞のアカウント

4月3日の試合

話題の記事

関連サイト