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第91回選抜高校野球

星稜野球部OBで大阪学芸高・小笹監督、いつか母校と甲子園で 林監督が担任、指導者志す原点 /石川

星稜の練習を見つめる林和成監督(右)と、教え子で大阪学芸高の小笹拓監督=大阪府河南町の大阪学芸高グラウンドで、岩壁峻撮影

 <センバツ2019>

     第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場している星稜には、卒業して指導者になったOBも多くいる。センバツ出場校に練習会場を提供する大阪学芸高(大阪市)の小笹(こざさ)拓監督(32)もその1人。高校3年間の担任は林和成監督(43)だった。プロ野球独立リーグでもプレーした異色の経歴の持ち主は、恩師に追いつこうと研さんを積む日々だ。

     初戦突破から一夜明けた24日、星稜の選手たちは大阪学芸高のグラウンドで練習を行っていた。この日の会場の割り当ては偶然。林監督と話し込みながら後輩たちを見守った小笹さんは「元々の能力の高さもあるけど、甲子園の舞台を何度も経験しているのが大きいですね」と、活躍ぶりに目を見張る。

     現役時代は捕手。富山県氷見市立北部中から星稜に進学した。春夏ともに甲子園には縁がなかったが、山下智茂監督(現名誉監督)と、当時はコーチ・部長だった林監督から得たものは大きかったという。「四六時中、自分たちと野球をすることに疲れを見せることがなかった」。指導者を志す原体験にもなっている。

     「やれるところまでやりたい」と野球で身を立てる道を模索した。2009年に立教大を卒業後、プロ野球独立リーグの石川ミリオンスターズに入団したが、1年で退団。将来を考えた時に浮かんだのが、教員だった。免許取得のため再び大学に通い、12年に大阪学芸高に着任。15年から野球部監督を務める。

     大阪学芸高には何のつてもなかった。「野球を教えるなら、学校数が多い東京か大阪。単純な発想でした」。インターネットでたまたま同校の教員募集を知り、応募した。

     自身は星稜でもまれただけでなく、大学ではプロ野球楽天でプレーする戸村健次投手(31)の球を受けた経験も持つ。「高いレベルの選手はどういう取り組みをしているのかを伝えられる」。監督就任以降、夏の大阪大会では16年の5回戦進出が最高成績。激戦区を勝ち抜く厳しさも感じているが、「上の世界(プロ)でも野球を続けていける選手を育てたい」と意欲は尽きない。

     夏に星稜と練習試合を組むことも恒例になっている。同業者として奮闘する教え子に、林監督は「頑張ってほしいですよね。まじめなやつなので」とエールを送る。教壇に立つ林監督は「優しかった」と小笹さん。遅くまで自主練習に付き合ってくれた思い出も忘れられない。いつか大舞台で対戦することが恩返しになると信じている。【岩壁峻】

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