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第91回選抜高校野球

広陵2-0八戸学院光星 広陵、剛柔自在の投

【八戸学院光星ー広陵】3安打完封した広陵の河野=徳野仁子撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

    第4日(26日・阪神甲子園球場)

     広陵の右腕・河野が3安打完封した。河野は直球に球威があり、変化球を巧みに投げ分けて的を絞らせなかった。打線は五回1死三塁から、藤井の左前適時打で先制すると、2死後に中冨の二塁強襲安打で加点した。八戸学院光星は右腕・後藤が被安打5と粘ったが、打線が要所で併殺に倒れるなど好機を生かせなかった。

    150キロに変化球、完封発進

     広陵のエース河野にとって2点リードの八回に最大のピンチが訪れた。味方の連続失策もあって2死二、三塁。打席には「最も警戒していた」という八戸学院光星の3番・武岡を迎えた。

     広陵バッテリーの狙いは決まっていた。「一番自信のある内角の真っすぐで打ち取ろう」。外角球を2球続けて追い込むと、さらに外のボール球を見せる。そして、最後は141キロの内角直球で狙い通りに詰まらせて遊飛に仕留めた。武岡は「荒れているイメージがあったが、まとまっていた」と振り返った。

     中盤から変化球主体の配球に切り替えたことが奏功した。一回に自己最速を2キロ更新する150キロをスコアボードに掲示した。四回までは球威で押して6奪三振。その後は完投を優先し、余力を残していたため、正念場でも直球に力強さがあった。本人も「中盤以降に打たせて取れたのが良かった。投げ切るために力を使い分けた」と納得顔だ。

     夏の甲子園優勝経験はないものの、春では3度の頂点に立っている広陵。6年ぶりに帰ってきたセンバツの舞台で、エースが散発3安打完封し、昨秋の地区大会覇者同士の対決を制した。時代の節目となる今大会、「剛」と「柔」を併せ持つ右腕が「春の広陵」と呼ばれるゆえんを示す。【長宗拓弥】

    走攻守、持ち味発揮

    五回裏広陵1死三塁、藤井が左前適時打を放つ(投手・後藤)=山田尚弘撮影

     ○…広陵の中堅手・藤井が「走攻守」で貢献した。まずは三回の守備。1死二塁でふらふらと上がった飛球に猛チャージしてスライディングキャッチ。素早く二塁へ送球し、併殺を完成させた。バットでは五回1死三塁から「積極的に行った」と外角のボール気味の変化球を左前へ運ぶ先制適時打。さらに二盗を決め、中冨の二塁強襲安打でホームを踏んだ。50メートル6秒2と俊足の9番打者は「次も自分の持ち味を出したい」と意気込んだ。

    好守次々、失意に光 武岡龍世遊撃手 八戸学院光星・3年

    四回裏広陵無死一塁、宗山のゴロを併殺に仕留める八戸学院光星の遊撃手・武岡=玉城達郎撮影

     3番打者として、チームを勝利に導けなかったことが許せなかったのだろう。試合後、硬い表情で言った。「自分たちの力を出し切れなかった」

     ただ、守備ではチームを引っ張った。四回無死一塁の場面は、二塁ベース付近のゴロを落ち着いてさばき、自ら二塁を踏んで一塁に送球。六回無死一塁では、小飛球をショートバウンドで捕球し、二塁へスナップスロー。いずれもエース後藤が四球で出した走者を、併殺で断ち切った。

     1年生の春からベンチ入りした逸材。守備は、坂本勇人(巨人)、北條史也(阪神)らのOBと比較しても「武岡がナンバーワン」が仲井監督の評価だ。配球から打球を予想できるといい、二つの併殺も「予想通りの打球。そんなに難しくはない」と、涼しい顔で振り返る。

     昨夏の甲子園で、チームは2試合で3失策だったが、この日は無失策。「粘り強く守れた。少しずついいプレーも出て、成長したのかな」。零封負けの失意の中にも、光明はあった。【平本泰章】


     ○…1回戦…○

     ▽午前11時28分開始(観衆2万9000人)

    八戸学院光星(青森)

      000000000=0

      00002000×=2

    広陵(広島)

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    4月3日の試合

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