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第91回選抜高校野球

龍谷大平安9-1盛岡大付 龍谷大平安、しぶとく

【盛岡大付-龍谷大平安】一回裏龍谷大平安1死満塁、三尾が左前2点適時打を放つ(投手・木内)=阪神甲子園球場で2019年3月29日、幾島健太郎撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

    第7日(29日・阪神甲子園球場)

     13安打と打線がつながった龍谷大平安が快勝した。一回、押し出し四球と三尾の左前適時打で3点を先取すると、六回にも西川の中前2点打で加点。先発の左腕・野沢は12安打を浴びながらも、要所でキレのある直球がさえて1失点完投した。盛岡大付は一回1死満塁を生かせなかったことが響き、投手陣も制球が甘かった。

    打撃極意は「開き直り」

     龍谷大平安の各打者はとにかくしぶとい。その持ち味をいかんなく発揮したのが、一回の先制劇だ。1死から2安打と四球で満塁の好機を作った。5番・奥村は6球目の直球を見極め、押し出しの四球を選ぶ。続く三尾は2球で追い込まれたが、ここからが真骨頂。「ヒットにできる球を待った」と一握り短く持ったバットで厳しいコースの球を次々にカット。フルカウントからの10球目に、待ちに待った真ん中付近の直球が来た。三遊間を破り、2者を生還させた。

     三尾はその粘りの打撃の極意を「開き直り」だと言う。「2ストライクの時点で負けの確率が80%。そう考えると気持ちが楽になる」。チームは、ティー打撃で緩い球と速い球をランダムに投げてもらい、体の近くに呼び込んでも対応できるよう、練習している。特にこの試合は、相手先発が、想定外の木内だったため「早い回に引きずり降ろそう」と意識を統一。思惑通り、一回に28球投げさせ、木内を4回で降板させることに成功した。

     「相手心理からしたら、いやな野球。自分たちの野球ができた」と三尾。原田監督が受け取った甲子園通算30勝目のウイニングボールには「簡単には終わらない」という選手の執念が詰まっている。【生野貴紀】

    2試合連続完投

     ○…龍谷大平安の左腕・野沢が要所を締めて2試合連続完投。一回にいきなり1死満塁のピンチを招く。盛岡大付の小川をフルカウントからの6球目、133キロの真っすぐで見逃し三振に仕留めると、平賀は高めの直球を振らせて連続三振を奪った。結局、12安打されながらも最少失点でまとめた。

     1回戦の津田学園(三重)戦は11回で132球を投げて4安打完封。この日は124球を投げ抜いたエースは「次も一人で投げたい」と頼もしかった。

    病に負けず、覚悟示す 阿部秀俊投手 盛岡大付・3年

    【盛岡大付-龍谷大平安】六回裏龍谷大平安1死二、三塁、西川に2点適時打を許し、打球の行方を追う盛岡大付の阿部=阪神甲子園球場で2019年3月29日、幾島健太郎撮影

     勝負どころで、生命線の制球が乱れた。六回1死二、三塁。龍谷大平安の7番・西川を追い込んだ後に、ワンバウンドを狙った決め球のチェンジアップが浮いた。力ない打球は球が高い分、中前へポトリ。リードを2点から4点に広げられた。

     関口監督から1点を返した直後の五回、マウンドに送られた。だが、際どい球を見極められ、カウントを悪くする。八回途中で降板するまで被安打8、6失点。「抑えられなかった自分が敗因」と悔やんだ。

     病を抱えながら、実現させた甲子園のマウンドだった。小学4年時に骨が変形する股関節の病気「ペルテス病」を発症。右股関節を手術し、車いす生活もあって野球は2年間、できなかった。

     今は症状は落ち着いているものの、再発の可能性は消えない。「リスクを負いながらやっている」

     それでも1回戦の石岡一(茨城)戦は延長十一回まで2失点完投し、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。2年ぶりの8強を逃し、本人は「実力不足」と自らを責めたが、病と向き合う強い覚悟は示した。【長宗拓弥】


     ○…2回戦…○

     ▽午前11時16分開始(観衆2万1000人)

    盛岡大付(岩手)

      000010000=1

      30000321×=9

    龍谷大平安(京都)

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