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第91回選抜高校野球

東邦12-2広陵 東邦、機動力で攻略

【東邦-広陵】一回表東邦2死一塁、打者・熊田の時、石川が二盗を決める(野手・宗山)=山田尚弘撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

    第8日(30日・阪神甲子園球場)

     東邦が16安打、7盗塁と機動力も使った攻撃で12点を奪い、大勝した。一回に吉納、長屋の連続適時打で2点を先制。三回は石川の左中間ソロなど5長短打に3盗塁も絡めて4点を挙げ、終盤も集中打で加点した。先発・石川は制球が良く、6回無失点。広陵は先発・河野ら投手陣が不調で、打線も八回の2点のみだった。

    150キロ右腕揺さぶる

     打った瞬間、東邦の二塁走者・石川は既に三塁目前まで迫っていた。一回2死一、二塁、5番・吉納のライナー性の打球が右前で弾む間に、悠々と先制のホームを踏んだ。

     4番・熊田の5球目に二盗を決め、吉納の5球目にも自己判断で三塁へスタートした。「初戦はうまく走者を進められなかった。自分が出たら走ろうと思っていた」という。三回1死一、二塁では熊田と長屋が重盗を決めるなど、広陵の最速150キロ右腕・河野を揺さぶって4点追加。チームは計7盗塁を決めて大勝した。

     「足は速くない」という石川が走ったのには根拠があった。東邦の森田監督は広陵の1回戦を見て、河野は二塁走者を背負うと、走者を一度見た後にけん制せずに投球することに気づいた。その試合で3安打完封した河野に対して「揺さぶらないと甘い球が来ない」と考え、選手に「アウトになってもいい」と積極的に盗塁を仕掛けるように促していた。

     東邦は昨秋、今大会出場校中トップの1試合平均4・06盗塁。「足の速い選手は多くない」(森田監督)ものの、普段から打撃練習中に走者を置いたり、選手同士で盗塁のタイミングなどを厳しく指摘し合ったりしてきた。確かな観察眼と鍛錬の成果を披露。歴代最多タイ4回優勝の「春の東邦」が勢いに乗ってきた。【石川裕士】

    読みピタリ3安打

    一回表東邦2死一、三塁、長屋が左前適時打を放つ(捕手・鉤流)=山田尚弘撮影

     ○…1回戦の富岡西戦に続き、東邦の6番・長屋が3安打の固め打ち。一回に左前適時打を放ち、チーム2点目を挙げると、三回1死一塁では左前打でチャンスメークも。好投手・河野に対して「緩急をつけてくるから、何を待つか決めて打席に入った」。三回はスライダー狙いが的中して「(この日の打席で)最も自分の打撃ができた」と笑顔を見せた。中軸が当たっている分、走者を置いて打席に入ることが多く、重圧はかかるが、「まだまだ(こんなものではない)」と強気だ。

    制球不安、成長誓う 河野佳(かわの・けい)投手 広陵・3年

    三回表に本塁打を許し、帽子に手をやる広陵の先発・河野=平川義之撮影

     午前9時3分の試合開始直前、相手に重大な情報を与えてしまった。

     足跡のついていないきれいなマウンドに足を踏み入れたが、投球練習で直球が2球続けてストライクゾーンのかなり上を通過。東邦打線に制球の不安を見透かされ、ボールを見極められて一回に2四球を与えるなどで2失点。変化球でしのごうとした三回には石川にスライダーを左中間席に運ばれるなど、打ち込まれて4失点。試合後には「悔しいです」と敗北をかみしめた。

     1回戦では八戸学院光星に3安打完封を飾ったが、この日は生命線のストレートが荒れた。「力んでボールが浮いていたが、修正できなかった」。三回途中で降板し、味方の反撃を待ったが、試合の流れは戻らなかった。

     チームは昨秋の中国大会を制し、6年ぶりに戻ってきたセンバツだったが、8強入りを前に敗退。「勝てる投手になりたい」。センバツ優勝3回を誇る伝統校の本格派右腕は、成長を誓った。【高橋秀明】


     ○…2回戦…○

     △午前9時3分開始(観衆3万1000人)

    東邦(愛知)

      204000330=12

      000000020=2

    広陵(広島)

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