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第91回選抜高校野球

智弁和歌山5-2啓新 智弁和歌山、集中力

【智弁和歌山-啓新】2失点で完投した智弁和歌山の池田陽=平川義之撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

    第8日(30日・阪神甲子園球場)

     智弁和歌山の右腕・池田陽が2失点完投した。緩急をつけた投球がさえ、制球も良く、連打を許さなかった。打線は一回、敵失と西川の左中間適時二塁打で先制。五回に綾原の左前2点適時打、七回は細川の左中間2点適時三塁打で加点した。啓新は先発・安積が11安打を浴びながら5回3失点と粘ったが、打線の反撃が遅すぎた。

    雨で中断、緩急で完投

     二回終了後の雨による1時間50分の中断の間、智弁和歌山の先発右腕・池田陽はあえて集中を解いた。「集中力はそうは続かない。みんなで楽しい話をしてから、集中し直した」。それが奏功し、悪天候での2失点完投につながった。

     試合が再開した後の三回、先頭の古川に初安打となる右前打を許したが、次の打者に集中できていた。直球とチェンジアップの組み合わせで阪上を空振り三振に仕留め、同時に捕手・東妻が二盗を刺して併殺が完成。これで池田陽は再びリズムに乗った。緩急をつけた投球と抜群の制球力が光った。

     前回大会の決勝で先発。その年の夏に史上初となる2度目の春夏連覇を達成する大阪桐蔭の強力打線を相手に、七回途中まで3失点で切り抜けた。自信をつけたはずだったが、昨夏の甲子園では初戦敗退。それ以来、ウエートトレーニングと、「投手陣で一番走った」という走り込みで体を鍛えた。

     甲子園で春夏通算68勝の監督最多勝利記録を持つ高嶋仁前監督が昨夏の甲子園大会後に退任し、中谷新監督の下で初めて臨む甲子園で8強入り。「甲子園には借りを返しに来た」というエースの成長で、智弁和歌山が新たな歴史を切り開きつつある。【高橋秀明】

    恐怖の9番打者

     ○…智弁和歌山の2年生の9番・綾原が貴重な追加点を挙げた。1点リードの五回2死満塁、初球の外へ逃げる変化球を踏み込んで引っ張り、三遊間を破って2者を還した。「感触は良くなかったが、しっかり振り切ったので抜けてくれた」と自賛した。昨秋の公式戦では今大会出場選手中2位タイの打率5割2分6厘をマーク。「粘って後ろにつなぐのが役割」と謙遜するが、「恐怖の9番打者」が強力打線を支えている。

    啓新、直球勝負悔いなし

    七回表智弁和歌山2死一、三塁、細川(左)に2点三塁打を許し、打球の行方を追う啓新の浦松=山田尚弘撮影

     ○…啓新の2番手の右横手・浦松に昨秋以降、公式戦で初めて自責点がついた。七回に先頭の佐藤に左前打を許して「打たれたのを引きずった」という。制球が乱れて四球を許すなど2死一、三塁とされ、細川に直球を左中間三塁打されて2失点。だが、気持ちが折れず、九回は細川を外角直球で空振り三振に仕留めるなど、3者連続三振で終えた。「レベルの高いチームに直球で押していけたのは自信になった」とすがすがしい表情だった。


     ○…2回戦…○

     △午後3時7分開始(観衆1万人)

    智弁和歌山(和歌山)

      100020200=5

      000000002=2

    啓新(福井)

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    4月3日の試合

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