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第91回選抜高校野球

明石商13-4大分 明石商、犠打で圧力

【明石商-大分】二回表明石商1死一、二塁、宮口が投前バントを決める=玉城達郎撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

    第8日(30日・阪神甲子園球場)

     明石商が13安打で大勝した。同点の二回、岡田の左越えソロや来田の右翼線2点適時三塁打、重宮の中前適時打で4点を勝ち越した。四回は中森の中越えソロ、八回には4四死球を絡めて4点を加えた。大分は一回に小手川の左翼線適時二塁打で同点としたが、序盤に再三の走塁ミス。投手陣は制球が甘く、守りも4失策と乱れた。

    二回攻撃、流れ呼ぶ

     走者をとにかく進めて相手に重圧をかける。流れを決めた二回の攻撃に、明石商らしさが詰まっていた。

     先頭の5番・岡田の左越えソロで勝ち越し、続く溝尾が右前打で出ると、次の河野が初球をきっちり投前に送りバント。さらに1死一、二塁から9番・宮口は2球目を投前にうまく転がして2死二、三塁とした。ここで1番・来田が右翼線を破る2点適時三塁打。「つないで点が取れると流れに乗れる」というリードオフマンの言葉通り、その後は一方的な展開となり、終わってみれば13安打で13得点を挙げた。

     チームは近年、バント攻撃で勝ってきた。その練習方法も独特だ。投手に向かって正面に立ち、バットを顔の前に構える。そのまま投げられたボールをバントし、バットを出す角度を体に染みこませている。1回戦ではスクイズ失敗などミスも出ていたため、この日の選手たちには期するものがあった。

     甲子園初出場だった3年前のセンバツで8強入り。夏の兵庫大会では2015年から3年連続準優勝し、昨夏に悲願の初出場を果たした。コツコツとつなぐ打線は、地道に力を付けてきたチームの姿そのものだ。会心の勝利に狭間監督は「(次戦が)怖い」と笑うが、新たな歴史を作る準備は整った。【長宗拓弥】

    2年生エース奮闘

     ○…明石商の2年生エース右腕・中森が投打で活躍した。4点リードの二回1死一、二塁のピンチで2番手で登板し、代打・牧を空振り三振に仕留めるなど相手の反撃を断った。「低めを意識して投げていた」といい、四回に自己最速の147キロをマークし、5回余りを無失点に抑える好救援だった。打っても四回1死後、相手エース右腕・長尾の低めの球を捉えて中越えソロ。「公式戦初安打」が一発となったことに、「たまたまです」と謙虚に振り返った。

    主将、意地の3安打 足立駿(すぐる)二塁手 大分・3年

    一回裏大分無死、足立が右前打を放つ=玉城達郎撮影

     気持ちが入ったゆえの「積極的なミス」かもしれない。だが、チームを引っ張るべき主将が足を引っ張ったとの思いが拭えない。

     一回、明石商の1番・来田の飛球を追って三塁手・飯塚と交錯して捕れず、出塁を許した(記録は三塁手の失策)。飯塚の「オーライ」という声は聞こえたが、譲らず、これが先制点につながった。

     その裏、先頭で右前打を放ち、無死二、三塁として3番・小手川の3球目。捕手の後方へ球がそれるのを見て本塁へ突っ込んだ。「自分のせいで点を取られ、取り返したかった」。思いは届かず、タッチアウトとなった。

     飯塚と交錯した際、右膝を痛めた。それでも3安打。「同情を引くプレーをするなら代える」という松尾監督の厳しい声も支えになった。八回の3点は自らの四球が足掛かりだ。

     九回、阪田が代打に出てベンチ入り18人全員が出場した。三塁コーチとしてそれを見守った。「全員でグラウンドに立てたのはうれしい」。そこにも、主将の本音がのぞいた。【村田隆和】


     ○…2回戦…○

     △午後0時7分開始(観衆3万4000人)

    明石商(兵庫)

      140210140=13

      100000030=4

    大分(大分)

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    4月3日の試合

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