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第91回選抜高校野球

第10日 平成最後も東邦で指揮 移植手術越え、森田監督復帰

準々決勝でベンチから選手たちに指示を出す東邦の森田泰弘監督=徳野仁子撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

     (2日・阪神甲子園球場)

     平成最初のセンバツ覇者で30年ぶりの準決勝に臨む東邦の森田泰弘監督(59)は、昨冬に腎臓の移植手術を乗り越えて采配を振る。一時は選手の指導から離れたが、「平成最後の大会も絶対に東邦で締めくくる」とグラウンドに戻ってきた。

     高校時代は東邦の主将を務め、1977年夏の甲子園では「バンビ」の愛称で人気を集めた1年生エース・坂本佳一投手を擁して準優勝した。大学と社会人でプレーし、83年にコーチとして母校に。平成元(89)年の61回大会決勝で、1点を追う延長十回にサヨナラ勝ちした場面をバックネット裏から見守った。「走者がホームに向かった瞬間、『勝った』と、生まれて初めて全身に鳥肌が立った」

     2004年に監督就任。春夏通算7回甲子園に出場した。

     6年前の夏、突然吐き気に襲われ、腎不全と診断された。1日30錠を超える薬を飲み、酒も断ったが病状は悪化。昨秋の東海大会で優勝後、昨年12月に移植手術を受けた。

     センバツ出場が有力視される中、チームを離れたことで、入院中は不安に襲われた。それでも、病室に届けられた選手からの寄せ書きを見て、前を向くことができた。手術は成功し、野球で鍛えた体は急激に回復。出場決定から間もない2月9日、再びグラウンドに立つことができた。「手術後のノックの勢いは倍になっていて、受けるのが大変。でも、監督が元気になってくれてチームの勢いが一気に増した」。杉浦勇介二塁手(3年)は明かす。

     平成最後の甲子園で頂点を決める舞台まで、あと一つ。歴代最多タイの4回優勝を誇る「春の東邦」の指揮官は、病身を支えてくれた選手たちに誓う。「あのときの感動をもう一度」【高井瞳】

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