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2ホーマー&完封 大車輪の石川 森田監督の指令「きょうは一人で」を実行

【習志野-東邦】一回裏東邦1死一塁、石川が中越え2点本塁打を放つ(投手・山内、捕手・兼子)=阪神甲子園球場で2019年4月3日、山田尚弘撮影

第91回選抜高校野球決勝 ○東邦6-0習志野●(3日・甲子園)

 バックスクリーン右へ先制2ランを放ち、ベンチに戻った東邦の石川に森田監督が声をかけた。「きょうは一人で投げて打ってくれ」。その言葉通り、甲子園で平成最後となる本塁打に完封と、投打で試合を支配した。

 先制アーチは一回1死一塁、フルカウントから「追い込まれていたのでコンパクトに振ろう」と真ん中のスライダーをはじき返した。五回2死二塁では、習志野のエース右腕・飯塚のスライダーを右中間席へ。「あっち方向(中堅から右側)に打つのが得意。2本とも感触が良かった」と会心の打撃だった。準々決勝と準決勝では無安打で、決勝では力んでもおかしくないが、「逆に力が抜け、割り切ってやれた。みんなが点を取ってくれるので」と笑う。仲間への信頼が、エース右腕で主将を務める3番打者の負担を和らげ、本来の打撃を取り戻させた。

 森田監督は石川を「野手では世代ナンバーワン」と評価するが、石川頼みのチームではない。今大会も1回戦では中軸の後を打つ長屋と河合、準々決勝では1、2番の松井や杉浦、準決勝では7番の吉納と日替わりでヒーローが生まれていた。この日はバックが再三の好守で支えた。石川は「ヒット性を捕ってくれる」と丁寧な投球を心掛け、97球の快投につながった。

 平成最初の甲子園大会だった30年前、エース左腕・山田喜久夫(元中日など)を中心に守り勝つ野球で頂点に立った。当時コーチだった森田監督は「チームワークの良さが今年との共通点」と指摘する。30年の時を経て、大黒柱とそれを支える脇役がそろい、「春の東邦」が復活を遂げた。【安田光高】

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4月3日の試合

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