メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

第91回選抜高校野球

東邦5回目V センバツ最多 平成の最初と最後飾る

優勝を決め喜び合う東邦の選手たち。中央は先発の石川主将=阪神甲子園球場で3日、大西岳彦撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

     第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は第11日の3日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、2年連続30回目出場の東邦(愛知)が、10年ぶり4回目出場の習志野(千葉)を6-0で破り、30年ぶり5回目の優勝を果たした。優勝回数は中京大中京(愛知)を抜いて単独最多。センバツ通算56勝目となり、大会勝利数も単独最多になった。平成最初の第61回大会(1989年)を制した東邦が、平成最後の大会も頂点に立って締めくくった。

     大会本部によると、この日は約2万7000人の観衆が集まり、今大会の総入場者数は約48万人だった。閉会式で東邦の石川昂弥(たかや)主将(3年)が大会会長の丸山昌宏・毎日新聞社社長から紫紺の優勝旗を受け取った。八田英二・日本高野連会長は「しっかりした投手力を持ったチームが競り合いを制して、上位に進出した」と講評。丸山社長は「高校生らしい最後まで諦めない姿勢が印象に残る大会だった」とあいさつした。【山崎征克】

    自主性培い、実力発揮

     東邦の石川主将が優勝インタビューの直後に本音を漏らした。これまで「平成最後の優勝を目指す」と何度も公言してきたが、「優勝すると思っていなかった」と笑った。例年のチームと比べると、戦力が充実していなかったからだ。

     近年の東邦はセンバツに出場すると、優勝候補に推されていた。だが、藤嶋健人(現中日)を擁した第88回大会(2016年)で2回戦負けし、前回大会では初戦敗退。看板の強力打線を十分に発揮することなく、足をすくわれていた。森田泰弘監督は「藤嶋の時や昨年よりも力は劣るが、今年は力を全部出し切れる」と説明する。

     その良さが磨かれたのは昨冬、病気で森田監督が不在だった約3カ月間だ。「監督が戻ってきた時に成長した姿を見せたい」と選手たちに自主性が生まれた。

     これまでは打撃練習で外野に散らばった球を漫然と拾っていたが、選手たちの発案で5分や4分半以内に回収するように決め、選手がストップウオッチで計測した。全選手が走って球を回収するようになり、どうやれば早く集められるかなど考えるようになった。

     自ら考えて行動に移すことは試合で生きる。ベンチ入り18人のうち、昨春の甲子園経験者は3人だけだったが、決勝での無失策も含めて全5試合で2失策。大舞台でも自滅することなく、隙(すき)のない野球を貫いた。【安田光高】

    毎日新聞のアカウント

    4月3日の試合

    話題の記事

    関連サイト