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「正しい投球フォーム」をアシストするグラブを開発 特許も取得 奈良のスポーツ店

人さし指の付け根から手の甲を接着テープで固定するダブルベルトグラブ=奈良県のミカサスポーツで2018年12月28日午後3時27分、生野貴紀撮影
ダブルベルトグラブを使って野球教室を開く梅原伸宏さん(中央)=奈良県のグラウンドで2018年12月28日午後2時3分、生野貴紀撮影

 野球の投手の故障防止が注目される中、正しいフォームで投げてもらおうと、奈良県のスポーツ店主がフォームを補助するグラブを開発した。今年3月に特許を取得。着用することで自然な投球フォームにつながり、肩や肘の負担軽減に役立つといい、使った選手からは歓迎の声が上がっている。【生野貴紀】

 ミカサスポーツ(同県大和郡山市)の梅原伸宏さん(54)が製作した「ダブルベルトグラブ」。一般的なグラブと異なり、二つの布製接着テープでグラブの中で手が動かないように固定する。はめた手の親指がボールをつかんでいるよう、自然と薬指に触れるような形になるのが特徴だ。

 長年、生体力学を研究する梅原さんがグラブと投球の関係を突き詰める中で、グラブをつけた手の親指が内側に回る「回内」という運動理論に着目した。ボクシングのパンチや水泳のクロールも同様の動きで、野球にも応用できると考えた。

 梅原さんによると、通常のグラブは指の周りにすき間が生じるため、投げるときにグラブを握ろうとする無駄な力が入るという。するとグラブを持った手が「回内」とは逆に回りやすくなり、体が開いてしまう。体が開けば、いわゆる「手投げ」の状態になり、肩や肘に負担がかかるという。それに対し、ダブルベルトグラブは自然に「回内」の動きに導かれ、力みが抜けてフォームが安定。制球力向上にもつながる。

 2018年7月に発売すると口コミで評判が広がり、すでに100個以上が売れた。同グラブを使った野球教室には、県内外から多くの球児が参加している。田原本中(奈良)の有馬伽久投手(3年)は「投げ方が変わって、抜け球が減った」と効果を実感している。梅原さんは、球児らの意見を取り入れるなどしてグラブの改良を重ねており「才能を引き出すのが道具の役目。グラブ選びを通じて故障を減らしていきたい」と話している。

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