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千羽鶴を敗者が勝者に託すことを禁止する--。161校が参加し、6日開幕した第101回全国高校野球選手権兵庫大会(県高野連など主催)で、県高野連は、マネジャーらが勝利を願って作った千羽鶴などの「お守り」をチーム間で受け渡すことを初めて禁じた。勝ち進むにつれ、千羽鶴の数が増え「もらったチームが処理に困る」というのが理由だ。選手たちの間には「負けたチームの思いも背負って戦うのが高校野球」と戸惑いもあり、議論を呼んでいる。【黒詰拓也】
「試合後に千羽鶴などを受け渡すことを禁止します」。6月25日に明石市の明石市民会館で開かれた組み合わせ抽選会で、県高野連の担当者が通知した。各校の主将と引率の教員らは表情を変えることなく静かに聴き入った。参加校宛ての連絡事項をまとめた書面にも「試合後、千羽鶴等の物品を相手チームに渡すことは禁止します」と明示した。
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