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高校野球秋季北海道大会第4日は9日、札幌麻生、札幌円山の両球場で2回戦残り4試合が行われ、8強が出そろった。白樺学園は旭川実との打撃戦を制した。
左中間に高々と上がった打球は風にも乗った。白樺学園の5番・二ツ森学(2年)が一回に逆転3ランを放った。チームを勢いづける、自身初という公式戦本塁打に「入るとは思わなかった。先制された後の大事なところで打ててうれしい」と声を弾ませた。
1点を追う一回2死一、二塁の好機で右打席に立つと、狙い球を直球に絞った。カウント1―1から、旭川実の右腕・田中楓基(1年)の高めに浮いた直球を強振した。打球は強風に乗ってそのままスタンドインした。
直球狙いは、8月末に練習試合で田中と対戦した経験を生かした。その時はチェンジアップにタイミングが合わず、4打数無安打、2三振だったという。この日は低めの変化球を捨て、高めの直球を仕留める対策が功を奏し、四回の中前適時打を含む2安打4打点と活躍した。チームは先発全員の18安打で13点を奪った。
二ツ森は北海道南西部の豊浦町出身だが、甲子園出場を目指して北北海道の白樺学園に進んだ。同校は夏の甲子園に3回出場しているものの、春のセンバツはまだない。10日の準々決勝に向け「次もチャンスで打つ」と力強く語った。【大東祐紀】