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秋季高校野球

秋季東北地区高校野球大会 仙台育英4強進出 仙台城南も あす準決勝 /宮城

【磐城-仙台城南】七回裏仙台城南2死三塁、立山が左越え2ランを放ち笑顔で生還=岩手県花巻市の花巻球場で

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 第72回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高校野球連盟主催、毎日新聞盛岡支局など後援)は14日に2回戦6試合が、15日に準々決勝4試合が、盛岡市の岩手県営野球場と同県花巻市の花巻球場でそれぞれあり、県勢では仙台城南と仙台育英が準決勝に進出した。

     仙台城南は2回戦で優勝候補の一角・花巻東(岩手)を延長戦で破り、準々決勝も磐城(福島)に競り勝った。仙台育英は準々決勝で一関学院(岩手)に完勝した。仙台商は2回戦で青森山田に投手戦の末、惜敗した。

     休養日の16日を挟み、17日は準決勝2試合が岩手県営野球場である。仙台育英は午前10時から盛岡大付(岩手)と、仙台城南は午後0時半から鶴岡東(山形)と決勝進出をかけて対戦する。【滝沢一誠、平家勇大】

    犠牲者に黙とう

    試合に先立ち、台風19号の犠牲者に黙とうをささげる仙台商ナイン=盛岡市の岩手県営野球場で

     ○…会場の2球場では14日、第1試合前に選手や観客が台風19号の犠牲者に黙とうをささげた。また、東北地区高校野球連盟は被災地支援を目的とした募金箱をチケット売り場に設置した。この日の2回戦に登場した磐城(福島県いわき市)の校舎周辺も冠水し、練習場の上空をヘリコプターが飛び交っていたという。1失点で完投し、勝利に貢献した先発の沖政宗(2年)は「今できることは思いきり野球をすること。勝つことが一番福島の方々に元気を与えられる」と話した。

    仙台商力尽きる

     <岩手県営野球場>

     ▽2回戦

    仙台商

      000000000=0

      000000001=1

    青森山田

     (仙)斎―大和田

     (青)高橋―新井山

     青森山田が少ない好機をものにした。同点で迎えた九回2死三塁から八戸の右中間適時打でサヨナラ勝ち。投げては高橋が9安打を浴びながらも無失点に抑えた。仙台商は何度も得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。先発の斎は八回まで相手打線を2安打に封じ込めるも、最終回に力尽きた。

    城南が延長制す

     <花巻球場>

     ▽2回戦

    仙台城南

      00000020001=3

      10010000000=2

    花巻東

     (延長十一回)

     (仙)阿部伶―石川

     (花)田村、松本、小野寺―菅

    ▽本塁打 大和田(花)

    ▽二塁打 高橋陸(仙)大和田(花)

     仙台城南が延長十一回に及ぶ接戦を制した。2点を追う七回、長短打3本で同点に追い付くと、十一回には2死満塁から代打の高橋大が適時内野安打を放ち、勝ち越した。先発・阿部伶は要所を締めて完投した。花巻東は先制し、先発の田村が六回途中まで無失点に抑えたが、救援が粘りきれなかった。

    城南突き放す

     <花巻球場>

     ▽準々決勝

    磐城

      000000102=3

      01000140×=6

    仙台城南

     (磐)沖、佐藤、國府田―岩間

     (仙)阿部伶―石川

    ▽本塁打 立山(仙)

    ▽二塁打 小川(磐)石川(仙)

     仙台城南が終盤に突き放した。二回に石川の適時二塁打で先制。七回には立山の左越え2ランや阿部伶の単打に相手の失策を絡めて、4点を追加した。投げては先発・阿部伶が完投。磐城は九回に首藤の適時打などで2点を返すも、好機であと一本が出なかった。

    「宝くじ」の2ラン

     ○…仙台城南の立山創太郎(1年)が3点リードの七回2死三塁、高めの直球を捉えて2ランを放ち、笑顔でダイヤモンドを一周した。普段は冷静な角晃司監督もこの時ばかりはベンチから出て手厚く祝福。「後で本人には『あれは宝くじだ』と言っておいた」と笑うが、指揮官の喜ぶ姿を見た立山は「出迎えてくれてすごくうれしかった」と振り返った。準決勝は強力打線が持ち味の鶴岡東と対戦。「エースの阿部伶桜(れお、2年)を打撃で援護したい」と力強く宣言した。

    仙台育英、快勝

     <県営野球場>

     ▽準々決勝

    仙台育英

      000010500=6

      000000001=1

    一関学院

     (仙)笹倉、向坂、菅原、伊藤、向坂―木村

     (一)佐藤弘、小綿、菅原―佐々木春、浦島

    ▽二塁打 笹倉(仙)

     仙台育英が終盤に突き放した。五回1死満塁で吉野が四球を選び押し出しで先制。七回には適時打に四死球や敵失を絡めて打者一巡し、5点を追加した。投げては継投で最少失点に抑えた。一関学院は六回まで1失点に抑えたが、踏ん張りきれなかった。打線は九回に1死満塁の好機を作ったが、反撃は1点にとどまった。


     ■白球譜

    全員の結束強くしたい 仙台商・2年 千葉滉太主将

     甲子園春夏通算13回の出場を誇る強豪校を相手に、仙台商打線が9本の安打を放った。中でも、4番を担った主将は3打数2安打の好成績。出塁した2打席とも三塁まで進み、得点の好機を作った。

     最も本塁に近付いたのは六回表。右前打で出塁し、三塁まで進塁。2死一、三塁で一塁走者の佐藤圭悟(2年)が盗塁を試みたタイミングを見計らい、ホームスチールを狙った。「行けると思った」が、相手守備陣の正確な送球で失敗に終わった。

     試合を通して斎賢矢(1年)が4安打無死四球の安定したピッチングを見せたが、打線が援護しきれず、最後はサヨナラ負けを喫した。「普段の練習の取り組みが甘いとしか言いようがない。チャンスで1本が出せるようにしたい」と声を振り絞った。

     仙台商の19年ぶりの秋季東北大会は終わったが、引き続き主将としてチームをまとめる。「(レギュラーに選ばれなかった)メンバー外の部員も含めた全員のチームワークを強くしたい」と前を向いた。【滝沢一誠】

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