▽投手【天】庭野【仙】向坂、粕谷、阿部、尾形

▽本塁打【天】瀬(四回、2ラン)【仙】吉野(五回、2ラン)入江(六回、3ラン)小野寺(九回、ソロ)


天理が仙台育英に打ち勝ち、4強進出

【天理-仙台育英】四回表天理2死一塁、瀬が先制の左越え2点本塁打を放つ=玉城達郎撮影

 第50回記念明治神宮野球大会は16日、東京・神宮球場で高校の部の2回戦が行われ、5年ぶり出場の天理(近畿・奈良)は3年ぶり出場の仙台育英(東北・宮城)に競り勝ち、11年ぶりの4強進出を決めた。

天理に眼鏡のニューヒーロー 5打点の大活躍

 眼鏡の奥の目尻が緩んだ。天理の5番を任された1年生の瀬千皓(せ・ちひろ)は「練習試合でも記憶がない」という5打点の活躍を見せた。

 四回は2死一塁から落ちる球を引っ張って左翼席へ先制2ランを放つと、同点の七回には2死満塁から外角のスライダーを右翼方向へ運び、走者一掃の適時三塁打。2打席とも体勢を崩しつつ粘り腰で強く振り抜き、長打とした。背番号は「17」だが、「思い切り振る子」と抜てきした中村良二監督の期待にきっちり応えた。

【天理-仙台育英】四回表天理2死一塁、先制の左越え2点本塁打を放った瀬(右)=神宮球場で2019年11月16日、玉城達郎撮影

 裸眼の視力は「0・1もない」そうだ。コンタクトレンズを使うことも考えているというが、「小学4、5年からかけている」眼鏡に愛着がある。同じ型の眼鏡を二つ持ち、きれいな方を試合用として使うこだわりがあるほどだ。

 秋季近畿大会は本調子ではなかったが、1週間前の練習試合の頃から「ボールが見えるようになってきた」と眼鏡の「曇り」も取れてきた様子。

 「瀬」という珍しい名字に、トレードマークの眼鏡。近畿大会では日替わりでヒーローが誕生した天理だが、神宮でも新たに個性あふれる選手が輝きを放った。【安田光高】

追い越されなかったことが大きい

 天理・中村良二監督 2度、同点に追いつかれても、追い越されなかったことが大きかった。

ワンプレーの重みを知るいい経験

 仙台育英・須江航監督 投手陣はそれなりに投げてくれた。(七回に浴びた右越え三塁打は)ライトが2、3メートル下がっていれば。そういうところを見逃してくれない。ワンプレーの重みを知るいい経験になった。


得点経過

四回表 天理 2死一塁 瀬が左越え2ラン 2―0

五回裏 仙台育英 無死二塁 吉野が左越え2ランで同点 2―2

六回表 天理 2死満塁 田中輝が走者一掃の左中間適時二塁打 5―2

六回裏 仙台育英 1死二、三塁 入江が同点の左越え3ラン 5―5

七回表 天理 2死満塁 瀬が走者一掃の右越え適時三塁打 8―5

九回裏 仙台育英 2死 小野寺が中越えソロ 8―6


監督も驚く急成長の天理 秋季近畿大会

バスター打法で2本塁打 天理・山元

甲子園8強経験者が7人残る仙台育英 秋季東北大会

コーナー突くスライダーが絶妙 仙台育英・向坂